クロス・マーケティングは、新型コロナウイルスが消費者の行動や意識に与える影響を調べる「新型コロナウイルス生活影響度調査」を2020年3月から定期的に実施。44回目となる2023年6月調査では、5類移行後における生活者の意識・行動について分析した。
帰省や国内旅行が緩やかに上昇
まず休日の外出頻度と行動範囲について、コロナ禍前と現在の変化を5段階で聴取し、9パターンに分類。すると、「外出頻度も行動範囲も変わらない(46%)」が最も多く、次いで「外出頻度は減って、行動範囲も狭くなった(27%)」となった。
直近1ヵ月の外出先は、「飲食店」「友人・知人・恋人に会う」「アウトレット・ショッピングモール・百貨店」は上位かつ右肩上がりに伸びていたが、2022年12月をピークに鈍化した。一方「家族に会う(帰省する)」「県境を越える国内旅行」「映画館・演劇場」は緩やかに上昇した。
夏休みにやりたいことは?
次に、夏休みの外出予定を尋ねた。2022年と大きく変わらないものの、「県境を越える国内旅行」「お祭り・花火大会」が、3~4ポイント上昇する結果に。
旅先で行いたいことや興味関心については、「温泉」「買い物・ショッピング」が40%台、「郷土料理・ご当地グルメ」「街歩き・散策」「自然風景・景色」が30%台となり、特に女性は高い割合だった。
国内21の観光地名を提示して今後行きたい場所を質問すると、「北海道」「沖縄」「京都」がトップ3となった。行きたいテーマパークとして22の施設を提示すると、「東京ディズニーランド」「東京ディズニーシー」「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」が上位に入り、海外の24種の国やエリアからは「ハワイ」「台湾」「イタリア」が人気だった。
コロナ禍への不安・ストレスは増加
新型コロナウイルスに対する不安・ストレスについて「直近1週間の不安度」を見ると、前回調査から5ポイント増の25%だった。「将来に対する不安度」は3ポイント増え38%に。また「直近1週間のストレス度」も5ポイント増で43%となり、不安度・ストレス度ともに増加に転じた。
最後に、外出先の屋内で続けてほしい感染症対策を尋ねた。その結果、2021年12月より低下傾向ではあるものの「消毒液の設置」「換気の徹底・見える化」は4割台、「大声での会話の禁止」「キャッシュレス決済の導入・運用」は30%台の意向があった。
【調査概要】
調査手法:インターネットリサーチ
調査対象:全国47都道府県の20歳~69歳の男女
調査期間:2023年6月23日(金)~6月25日(日)
有効回答数:2,500サンプル
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