「Webブランド調査」では、コンテンツ認知度、アクセス度、評価(信頼度、好感度、イメージ合致度の平均)、ユーザビリティ、ロイヤルティ(利用状況)についての回答結果を偏差値化して「サイトブランド指数」を算出している。4月に行われた今回調査では、49,680人の有効回答を得た。
サイトブランド指数のトップ5は、Yahoo! JAPAN、Google、楽天市場、Amazon.co.jp、Yahoo!オークション。総合3位が指定席となりつつあったGoogleがサイトブランド指数を7.3ポイント上げ、2.8ポイント下げた楽天市場を抜いて2位に浮上している。
好感度で最も高い評価を受けたのはGoogle。Googleについて「好感が持てる」と回答した人の割合は45.8%で、Yahoo! JAPANの37.4%を大きく上回ったほか、イメージ項目においても約4割もの回答者から「他にはない魅力がある」との評価を得ている。
同調査はこのGoogleの躍進について、3月中旬に行われたトップページのリニューアルが評価されたものと分析。1月にリニューアルを行い、1月~2月に実施された前回調査でユーザビリティ評価を大幅に下げたYahoo! JAPANとは異なる様相を呈している。しかし、Yahoo! JAPANは、サイトブランド指数が4ポイント上昇し、今回も総合トップの座を守っている。
調査開始直前の4月1日前後には複数のポータルサイト、ニュースサイトがリニューアルを実施した「リニューアルラッシュ」が起こったが、リニューアル後にユーザビリティを上昇させたのは「Google」と「OCN」にとどまり、各評価指数を下降させたサイトの方が多くなっているという。しかし、1月にリニューアルを行ってユーザビリティ評価を下げたものの、今回再び上昇した「Yahoo! JAPAN」のように、時間の経過とともにユーザーの慣れが進む場合もある。
また、自由回答では、サイトならではの魅力を求める声が多く寄せられ、「Yahoo!のHPに似ていると思う。」、「このサイトならではの突出した魅力が無い」などの厳しい意見も。サイト運営者は、リニューアル後にもさらなる改善を迫られそうだ。
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