ソニーネットワークコミュニケーションズは、AI予測分析ツール「Prediction One(プレディクション ワン)」において、ユーザーへ改善方法を提案するヒント機能に生成AIを用い、強化を行った。
「Prediction One」は、機械学習やプログラミングなどの専門知識がなくても簡単に高度な予測分析を実行できるツール。
今回のアップデートにより、ユーザーが投入したデータに基づいてヒントを提案可能になり、従来よりもユーザーニーズに沿う、カスタマイズされた改善方法が提示できる。ユーザーは、提案されたヒントから追加すべきデータ項目や類似のユースケースを確認することで、予測分析の精度向上につなげることが可能。
同ツールを活用した予測分析実行のステップは以下の3つ。
- ユーザーによる過去の実績などのデータを同ツールにインポートしてモデルを作成する「学習」
- 作成したモデルの精度や、寄与したデータ項目などを精査する「評価」
- 作成したモデルをもとに将来の結果を予測する「予測」
精度の高い予測を実行するためには、「学習」のフェーズで有効なデータを投入し、モデルの精度を向上させることが重要だ。一方、ユーザーサポートを行う中で、「予測分析を行いたい領域に対してどのようなデータを揃えればよいか」「どのデータに着目して分析すれば効果的か」を尋ねる声も多くあった。
そこで、同社はヒント機能を強化することで、改善に向けた最適な情報を即時にリストアップして提案できるようにした。ユーザーは「学習」フェーズでヒント機能を利用することで、スムーズに「評価」「予測」のフェーズへ移行できるようになる。
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