11月30日に東急不動産が竣工する商業施設「Shibuya Sakura Stage」の一部施設において、TOPPANが「CX(カスタマーエクスペリエンス)マネジメント(以下、CXM)」の考えに基づいた取り組みを行うことを発表した。
CXMは顧客の満足度や顧客体験を重視したマーケティング戦略のこと。同社はこの考え方を「Shibuya Sakura Stage」の一部施設の運営に導入し、施設に来訪者を呼び込むためのイベントやキャンペーンの企画や、企業・団体・クリエイターとのコラボレーションなどを継続的に実施していく。
今回の取り組みにおいて同社は、リアル×デジタルで様々な体験を提供する多機能型イベントスペース「BLOOM GATE」、小型照明約1,200台を立体的に配置し音響と照明を連動させる「にぎわいSTAGE」、屋外で生い茂る緑や果樹と菜園、大きな山桜に出会える「はぐくみSTAGE」の3ヵ所の運営を行う。
これらの施設を「CXM視点の体験の場」と捉え、テナントやイベント出展企業と、来街者・ワーカー・地元住民をつなぐことで、LTVの最大化を目指す。具体的には、リアルとデジタルを掛け合わせた体験設計や、イベントとデジタルサイネージを組み合わせた多面的な情報発信、クリエイターとの接点づくりとコミュニティー創出、東急不動産の他施設のメディアとセットでの広域連携施策などを予定している。
同社は、今後も不動産会社などと「CXM」の考えに基づいた施設運営を共創し、2025年度に関連受注を含め10億円の売上を目指す。加えて、商業施設単体でのにぎわいと収益化の最大化だけでなく、複数の施設を広域的な観点で連携した取り組みを行うことで、エリアとしてのにぎわいや特色を創出するエリアマネジメントに貢献する施策の展開計画していく。
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