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今知っておきたいマーケティング基礎知識

TikTokの動画再生回数を増やす8つのコツ!視聴が伸びない主な原因

 自分や自社の認知度を向上させるのに有効なTikTok。わかりやすいコンテンツを投稿することで、自身やサービスなどの魅力をユーザーへ効率よく届けられます。しかし、TikTokにコンテンツを投稿しているものの、再生回数が伸びないと悩む方もいるはずです。そこで本記事では、TikTokの再生回数を増やすためのコツ8選や伸びない原因、再生回数が0のままの原因と対処法について解説します。再生回数が増えずに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

まずはTikTokの再生回数の確認方法や見方について理解しよう

 TikTokの再生回数は、コンテンツの認知度や影響力を知るために重要な指標です。再生回数は、ユーザーが視聴した際にカウントされていきます。ただし、同じユーザーが繰り返し再生した場合には、再生された回数分がそのままカウントされるのではなく、「1」とみなされます。

 TikTokの再生回数は、自分がアップしたコンテンツと他人がアップしたコンテンツによって、確認方法が異なります。

自分がアップしたコンテンツの再生回数の確認方法

 自分がアップしたコンテンツの再生回数は、プロフィールに表示されるコンテンツのサムネイルで確認できます。サムネイルの左下にある「▷○○」が、そのコンテンツの再生回数です。

他人がアップしたコンテンツの再生回数の確認方法

 TikTokでは、他人がアップしたコンテンツの再生回数も確認できます。確認したい人のプロフィールに進み、表示されたコンテンツのサムネイルに表示される「▷○○」が、そのコンテンツの再生回数です。

詳細を確認したいときは「インサイト」を活用

 TikTokには「インサイト」という機能があり、活用することで再生回数の詳細を確認できます。インサイト機能を使うには、アカウント管理の「プロアカウントに切り替える」で設定をし、以下の手順で機能をONにする必要があります。

インサイト機能の利用方法

  1. プロフィール画面の右上にあるメニューで「クリエイターツール」を表示
  2. 「インサイト」へ進み、「オンにする」で機能をONにする

 インサイトでは、プロフィールの表示回数やフォロワー数の推移などを確認できます。そのほか、動画の再生回数を曜日や時間帯別 にグラフで確認できるため、ユーザーの動向を細かく分析する際に便利です。

「K」や「M」は再生回数の単位を表すもの

 再生回数の表示欄にある「K」や「M」は、再生回数の単位を表すものです。それぞれ以下のことを意味します。

表示 単位 例:

K(キロ) 1K=1,000 10K=10,000回再生

M(ミリオン) 1M=1,000,000 5M=500万回再生

 TikTokでは大きな単位の再生回数になると、「10K」や「5M」のように表示されます。10の位や1の位などの小さな単位は省略されるので、詳細を知りたいときはインサイトで確認しましょう。

TikTokの再生回数を増やす8つのコツ

 TikTokの再生回数を増やしたいときは、以下にあるコツを取り入れてみましょう。

  • コンテンツにトレンドを取り入れてみる
  • 流行りの曲を使ってみる
  • 毎日決まった時間に投稿する
  • インサイト機能を活用して定期的に分析・改善をおこなう
  • 人気のコンテンツにコメントや「いいね」をする
  • 「おすすめ」に掲載されるような工夫をこらす
  • コンテンツのクオリティを高める
  • 「プロモート」機能を活用する

コンテンツにトレンドを取り入れてみる

 再生回数を増やすには、コンテンツにトレンドを取り入れてみましょう。流行の内容をコンテンツに盛り込むことで、ユーザーの興味を引きやすくなります。現在の流行は、「トレンド」というカテゴリから確認が可能です。よく盛り込まれている内容を把握し、自分のコンテンツにも取り入れてみましょう。

 なお、トレンドを取り入れた際は、併せて「ハッシュタグ」の活用がおすすめです。コンテンツにハッシュタグをつけることで、検索フォームからの流入に期待できます。またハッシュタグは、ユーザーの興味を引く際にも有効です。たとえば、「#お手軽料理」といったハッシュタグをよく利用すると、料理に関するコンテンツと認識され、料理に興味があるユーザーに投稿が届きやすくなります。

流行りの曲を使ってみる

 TikTokで流行っている曲を使ってみるのもおすすめです。TikTokでは、流行りやおすすめの曲を「トレンド欄」にまとめており、自分のコンテンツでも使用が可能です。トレンド欄の上位に表示されている曲を活用することで、「おすすめ」に掲載される確率が高まり、ユーザーにも見てもらいやすくなるでしょう。

 また、流行りの曲はユーザーの興味を引く効果に期待できます。流行っている曲をコンテンツに取り入れると、これまではスルーしていたユーザーが自分のコンテンツに立ち止まってくれるかもしれません。

 なお、コンテンツで使用する曲についても、市場の動向調査が大切です。同じジャンルでよく使用されている曲を分析することで、そのジャンルの流行を掴みやすくなります。流行は短期間で変化することもあるので、同じジャンルのユーザーや類似するコンテンツをこまめにチェックしましょう。

毎日決まった時間に投稿する

 投稿する時間を一定に定めるのも、再生回数を増やすのに効果的な施策です。同じ時間に投稿することで、ユーザーの生活リズムに馴染みやすく、ファンを獲得できる場合があります。コンテンツの投稿でおすすめの時間としては、以下の時間帯です。

11~13時 お昼休憩の時間帯。学校や職場の昼休みに視聴してもらえる場合がある。
15~18時 帰宅中や帰宅後の時間帯。放課後の学生や帰宅中の会社員などに、視聴してもらいやすい。
23~25時 就寝前の時間帯。寝るまでの暇つぶしや楽しみとして、視聴してもらいやすい。

 なかなか再生回数が伸びないと感じたら、上記の時間帯を参考にコンテンツを投稿し、ファンの獲得に取り組んでみましょう。

インサイト機能を活用して定期的に分析・改善を行う

 TikTokの再生回数を増やすには、コンテンツの分析・改善を行うことも重要です。インサイトのデータを活用してコンテンツの現状を分析し、問題点の洗い出しと改善を行うことで、視聴されやすいコンテンツの制作につながります。

 たとえばインサイトでは視聴維持率や視聴完了率を確認できるため、ユーザーの興味のあるコンテンツの分析が可能です。視聴維持率や視聴完了率が低いコンテンツに関しては、数値が良いコンテンツを参考にして、ユーザーの興味を引くような内容に改善する必要があります。

 また、フォロー率やフォロー数が少ない場合には、知名度を上げる施策の実施が必要です。トレンドを取り入れて「おすすめ」に掲載されるようにしたり、キャンペーンを実施したりして、知名度アップを図りましょう。

人気のコンテンツにコメントや「いいね」をする

 人気のコンテンツにコメントや「いいね」をすることもおすすめです。コメントを見たユーザーが、自分のプロフィールに流入してくれる場合があります。

 コメントや「いいね」は、自分のコンテンツに関連性のある投稿へ行うのがコツです。たとえばノウハウ系の動画を視聴しているユーザーは、その分野のノウハウに興味があることが窺えます。類似する分野であれば、自分のコンテンツにも興味を示してくれる可能性があります。

「おすすめ」に掲載されるような工夫をこらす

 「おすすめ」は、TikTokユーザーがよく利用する機能です。自分のコンテンツが「おすすめ」に掲載されることで、視聴してもらいやすくなります。

 ただし、「おすすめ」はユーザーごとに細かく設定されるものです。「これをすれば『おすすめ』に載りやすい」というものは存在していません。「おすすめ」に掲載されるには、適切なハッシュタグをつけたり、トレンド上位の曲を使用したりするなど、さまざまな工夫をこらす必要があります。

 「おすすめ」に掲載されているコンテンツを分析し、さまざまな角度からアプローチを行いましょう。

コンテンツのクオリティを高める

 再生回数を増やすには、コンテンツのクオリティも大切な要素です。コンテンツをどれだけ作成しても、魅力的でなければ、ユーザーの興味は引けません。また同じような内容のみを投稿していると、ユーザーは飽きてしまいます。こういった状況では、仮に視聴されたとしても、ユーザーはすぐに離れていくでしょう。

 投稿するコンテンツには流行だけでなく、共感・感動・ユーモアなど、ユーザーが魅力に感じてくれるような内容を盛り込むことが必要です。すぐに魅力的な内容を思いつくのは難しいため、日頃からアンテナを張り、面白要素を探していきましょう。

「プロモート」機能を活用する

 プロモートは、TikTokにおける広告配信のような機能です。プロモートを利用すると、見てほしい特定のユーザーへ優先的に表示されるため、視聴してもらいやすくなります。

 ただし、プロモートは有料です。「350コイン(1コイン=1.85円)/24時間」から利用できます。

 プロモートでは、ターゲットの絞り込みが可能です。「年齢・性別・ジャンル」を指定でき、ターゲットを絞ったアプローチを実現できます。興味のある層にピンポイントで情報を届けられるため、効率よく認知度アップを図れるでしょう。

TikTokの再生回数が伸び悩むときに考えられる原因

 TikTokの動画を作成した際、どれだけ工夫をこらしていても、再生回数が伸びずに悩む方もいるはずです。再生回数が伸び悩むのには、以下のような原因が考えられます。

ユーザーの興味をひくようなサムネイルになっていない

 サムネイル(カバー)は、動画の一部を再生するもので、ユーザーとの接点といえるものです。再生回数が伸び悩むときは、ユーザーが魅力的に感じるサムネイルになっておらず、コンテンツがスルーされている場合があります。

 再生回数を伸ばすには、メインコンテンツだけでなく、ユーザーの興味を引けるような魅力的なサムネイル(カバー)を設定しましょう。

なかなか「おすすめ」に掲載されない

 先述したように「おすすめ」への掲載は、ユーザーとの接点を増やす絶好の機会です。「おすすめ」に掲載されていないと、ユーザーとの接点が少なく、視聴してもらえるチャンスも限られてしまいます。

 「おすすめ」に掲載される基準や要素などははっきりとしていませんが、ネット上では「いいね」の数やコメント・ハッシュタグ・視聴時間などが影響を与えるという意見も存在します。

 ネット上の情報や実例などを参考にし、「おすすめ」に掲載されるコンテンツづくりに取り組みましょう。

「ハッシュタグ検索」の検索結果に表示されない

 TikTokでは、「ハッシュタグ検索」もよく利用されており、再生回数を伸ばす要素の一つです。再生回数が伸び悩む場合は、ハッシュタグ検索の検索結果に表示されていない可能性があります。

 ハッシュタグの検索結果に表示されないということは、ユーザーとの接点が少ない状態です。コンテンツには内容に合ったハッシュタグを3~5個ほど設定し、検索結果に表示されるように取り組みましょう。

TikTokの再生回数が0のままとなる原因と対処法

 動画を投稿して時間が経つのに再生回数が0から伸びないときは、ユーザーからの興味を引けていないだけでなく、「シャドウバン」をはじめとする別の原因も考えられます。ここからは、再生回数が0となるおもな原因と対処法について見ていきましょう。

再生回数が0のままの場合は「シャドウバン」されている可能性がある

 再生回数が0のときは、いくつかの理由が考えられますが、いわゆる「シャドウバン」をされている可能性もあります。「シャドウバン」とは、自分のアカウントがTikTokからペナルティを受けている状態のことです。

 「シャドウバン」をされると「おすすめ」に掲載されなくなるため、既存のフォロワーにしか見てもらえなくなり、再生回数が0になる可能性が高まってしまいます。「シャドウバン」の原因としては、以下のようなものが考えられます。

  • 利用規約に違反した
  • ハッシュタグのつけ過ぎや連続投稿によりスパムに認定された
  • フォロワーの購入や不正ツールを使用した
  • 同一のアカウントに複数のデバイスでログインして乗っ取りと判断された

 そのほか、システムに不具合が生じたことにより、再生回数が0になることもあります。上記の項目に心当たりがないのに「シャドウバン」状態となったときは、TikTokに問い合わせてみましょう。

再生回数が0のときの対処法

 不具合のときは、問い合わせをして対処してもらうことで、状況を改善できるはずです。しかし、シャドウバンについては、対象となったとしても通知が届くわけではありません。再生回数が急に減ったり、フォロワー以外の視聴がなくなったりして、ユーザーが自ら気づくケースがほとんどです。シャドウバンは制限措置のため、解除される場合もあります。「シャドウバンされたかも」と思ったときの対処としては、以下のようなものが挙げられます。

  • シャドウバンが解除されるまで投稿を控える
  • 原因と考えられるコンテンツを削除する
  • シャドウバンの原因となる行為をしない

 シャドウバンの期間は、公表されていないので不明です。上記の方法を試しても解除されないようであれば、TikTokへ問い合わせてみましょう。必ずしも回答が得られるとは限りませんが、何かしらの突破口が開けるかもしれません。

どうしてもTikTokの再生回数が伸びないときは広告や運用代行の活用も選択肢

 どうしても再生回数が伸びないときは、運用代行やコンサルティング会社の活用も選択肢の一つです。運用代行やコンサルティング会社は、TikTokの再生回数を伸ばすための知識やノウハウをもっています。費用は掛かりますが、うまく活用することで、再生回数を増やせるかもしれません。

 なお、運用代行会社の料金形態は、大きく成功報酬型と月額報酬型の2種類に分けられます。目的や用途に応じて、自分に合ったほうを選びましょう。

さまざまな施策を取り入れてTikTokの再生回数を伸ばそう

 TikTokは、自身や商品のプロモーションを行ううえで便利なサービスです。ただし、何も考えずに投稿するだけではユーザーの興味を引けず、コンテンツを視聴してもらえません。

 より多くの人にコンテンツを視聴してもらうには、「おすすめ」に掲載される工夫をしたり、トレンドをコンテンツに取り入れたりと、さまざまなアプローチが必要です。

 人気コンテンツや類似コンテンツを参考に魅力的なコンテンツを制作し、TikTokの再生回数を増やしましょう。

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この記事の著者

マーケ研究所(マーケケンキュウジョ)

 マーケティングに関する情報を調べ、まとめて届けています。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2024/12/31 21:00 https://markezine.jp/article/detail/44585

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