デジタルメディアに高年齢層が求めるものは?
メディアの利用ログから高年齢層がどのようにスマートフォン、デジタルメディアを使っているのかを確認したところ、ログデータからも意識のデータからも共通して、生活に必要となる「ためになる情報」更にいうと、「暮らしに役立つ情報」を求めていることがわかりました。
その際、主に企業アカウントを注視していることから、信頼性という部分に重きを置いている高年齢層において、発信される情報とコンテキスト(文脈)のあった商品・サービスの広告訴求はより一層効果的と考えられます。
元々、高年齢層はラジオや新聞といった報道要素が濃い媒体と馴染みがあるためか、デジタルメディアにおいても、ニュースコンテンツや即時性があるものが受け入れられているようです。
直近でマイナンバーカード申請やワクチン接種予約などで、必要に迫られてデジタルシフトをした方も、デジタルメディアのコンテンツに触れていく中でその利便性に気づき、自身に合うメディアを選択している様子がログデータでの利用状況からもうかがえました。
今後も急速な拡大が見込まれる高年齢層のデジタルメディア利用。今回、i-SSPの利用ログを分析することで、ためになる情報・ニュースといった高年齢層のニーズや、普段見ているアカウント・チャンネルの情報からデジタルメディアに感じているネック(信頼性への不安)も見えてきました。
このようなニーズをうまく捉え、ネックを解消できるコンテンツを高年齢層にターゲティングすることで、拡大する市場のスイートスポットを獲得できるかもしれません。
調査概要:
【i-SSP(R)(インテージシングルソースパネル(R))】
調査期間:2013年~
調査サンプル(全国男女15-69歳):13,300s(MB)
調査手法:機械式(ログ)インテージSCI(全国個人消費者パネル調査)を基盤に、同一対象者から新たにパソコン・スマートフォン・タブレット端末からのウェブサイト閲覧やテレビ視聴情報に関して収集したデータです。当データにより、テレビ・パソコン・スマートフォン・タブレット端末それぞれの利用傾向や接触率はもちろん、同一対象者から収集している購買データとあわせて分析することで、消費行動と情報接触の関係性や、広告の効果を明らかにすることが可能となります。また、調査対象者に別途アンケート調査を実施することにより、意識・価値観や耐久財・サービス財の購買状況を聴取し、あわせて分析することも可能です。
※シングルソースパネル(R)はインテージの登録商標です。
【i-SSP Media Profiler】
調査期間:2023年5月~6月
調査サンプル(全国男女15-69歳):13,290s
調査手法:アンケート調査
