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「共感と気づきがカギ」Z世代に刺さる縦型ショートドラマの魅力と企業プロモーションへの取り入れ方

企業の縦型ショートドラマで何よりも重要なこととは?

 企業が縦型ショートドラマを活用するためのテクニックをいくつか紹介しましたが、何よりも重要なことがあります。それは、ドラマを通して伝えたいメッセージ設定を明確にした上で制作に入ることです。それによって初めて、企業が伝えたいメッセージが的確にZ世代の心に届く作品作りが可能になります。

 その事例の1つに、三井住友カードと上田慎一郎監督が所属するPIOCREがタイパをテーマに制作した縦型ショートドラマがあります。本作ではZ世代に向けて、トレンドであるショートドラマを採用し、「話題化」と「サービス訴求」の双方を実現したプロモーションに成功しています。

 またテーマ設定もZ世代だからこそ特に刺さる「タイパ」をテーマに設定し、「タイパ」の先にある大切な人との時間の大切さについて考えさせるストーリーとなっていました。その結果、本動画は総再生回数が300万を超え、大きな話題を呼びました。

「忙しすぎる人」(三井住友カードのプレスリリースより引用)
「忙しすぎる人」(三井住友カードのプレスリリースより引用
動画を見たい方は画像をクリック/タップ

 このように、従来のテレビCMのような横型動画よりも没入感があり、また視聴者の感情を動かすストーリーによって受動的にならない縦型ショートドラマは、Z世代への訴求に有効なアプローチです。作品を通して伝えたいメッセージ設定を明確に行えば、視聴者の思考を促し、発話などの能動的なアクションを誘発させることから、印象に残りやすく、話題化にもつながる手法といえます。

 押し付けのような広告に抵抗感のあるZ世代に、自然に受け入れてもらえるコンテンツが求められている今、縦型ショートドラマをその打開策の1つとして活用しない手はないでしょう。

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この記事の著者

仁藤 大暉(ニトウ ダイキ)

 2000年生まれ。北海道出身。前職では大手制作会社に所属し、大手飲料メーカーや化粧品メーカーのCM制作を担当。株式会社FinTでは、TikTokチームで大手人材業界のアカウントのディレクションを担当。現在は、ショートドラマチームのリーダーとして、企業のショートドラマプロモーションのプロデュースに従...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2024/10/03 08:00 https://markezine.jp/article/detail/47096

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