米ヤフー!(以下、ヤフー!)は現地時間の12月12日、「Panama」というコードネームで呼ばれていた、検索広告のシステムを公開し、新規アカウントを取得することが可能になったことを発表した。
今回、公開された「Panama」は、検索広告をスピーディに展開し、クリック計測によるデータ把握を容易にする機能を備えた新しいシステム。検索広告を送り出すプラットフォームとしてだけでなく、ポジショニングや予算配分など、企業のマーケティング戦略をサポートする機能を備えている。さらに、広告テスト機能と最適化機能によって、費用対効果を確実に得ることが可能としている。
これまで「Panama」は、ヤフー!の検索広告を利用していた既存の顧客に対してのみ公開されていたが、今回の発表とともに、米国内のあらゆる企業に対して門戸を開き、ヤフー!の提供する登録ページで、簡単にアカウントを取得することができるようになった。
「Panama」によって、ヤフー!は検索広告のシェアを広げ、先行するグーグルに追いつき追い越すことをねらっている。2006年末から来年の第1四半期にかけて、新システムへのアップグレードを顧客に告知し、早期移行を望む顧客に対しては、別途予約ページを用意する。さらに、米国内での移行に続いて、海外市場でも新しいプラットフォームへの移行を開始するとしている。
プレスリリース:"Yahoo! Search Marketing Platform Opens Online Sign-up for New Customers"