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第107号(2024年11月号)
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SNS運用のプロが現場で使う!生成AIの実用Tips

生成AIで“望まれるSNSコンテンツ”を生む。運用のプロが教える、ターゲット&投稿切り口の効率作成法

STEP1.ターゲット案の作成プロンプト

 自社の情報・商材などの情報をAIに渡して、ターゲット案を作成できます。早速、プロンプトの例を共有します(以降、有料版ChatGPT 4-o モデルの利用を想定)。

 「六本木のチョコレート販売店」を想定するとこのような形になります。

【プロンプト例】

あなたはSNSマーケティングのストラテジストです。

以下の情報を基に、具体的なターゲットを提案してください。

 

#入力情報

【ビジネス基本情報】

商品/サービス:チョコレート

価格帯:1,500円

主な販売チャネル・地域:東京六本木

 

【ビジネスゴール】

- SNSマーケティングの目的:認知獲得とクチコミの増加

- 期待する具体的な成果:来客増加

 

【現状の顧客情報】

(※データがある場合)

- 既存顧客の年齢層分布:

- 売上構成比:

- 主な獲得チャネル:

 

以下の手順で、SNSマーケティングのターゲット設定を提案してください。

 

1.ターゲット層の定量的定義

* 年齢層・性別

* 世帯年収

* 職業

* 居住地域

* 各項目の割合(%)で明示

 

2.ターゲット層のメディア接点

* 主要利用SNS

* コンテンツ消費傾向

* 情報収集チャネル

* 購買決定に影響する要素

 

3.ターゲット層の習慣、趣味、嗜好

*習慣

*趣味

*嗜好

*興味関心

 

#制約条件

* 具体的な数値目標を含めること

* 数値には根拠・推定方法を必ず付与すること

* 最後にユーザーの入力情報とターゲット情報をまとめて出力すること

 かなり細かいプロンプトに見えるかもしれませんが、このプロンプト例でユーザーは行うのは、「入力情報」の部分に、貴社の情報をできるだけ具体的に記載することです。これにより、精度の高いターゲット案が出力されます。あなたの状況や背景をより具体的に書くことは、この後に続くコンテンツ切り口の作成にも活きてきます。

 また、このプロンプトはあくまで、仮説・叩き台原稿を作るものです。出力内容の精査や、実際に施策を進めてターゲットを調整していく必要がありますので、自社の状況や実態に合わせて出力結果やプロンプトを追加し改善をすると良いでしょう

 本来であれば、作るのに数時間かかっていたような粒度のターゲット案が、生成AIを使うことによって、たったの数十秒でできてしまいます。

 数値についてはニッチな市場・サービスの場合、根拠なく出力するケースがあります。繰り返しになりますが、妥当性の精査をしましょう。なお、妥当性の検証するためのデータが少なく、深い精査が難しい場合には、とりあえずこれで運用をスタートさせ、微修正を繰り返す、という方針でも良いでしょう。

STEP2.ターゲット情報を基にした投稿切り口の作成

 STEP1で作成したターゲット情報を基に、生成AIに投稿切り口を作成してもらいましょう。具体的なプロンプトは後述しますが、ポイントはこの時点ではまだ具体的な投稿を作らせないことです。ひとまず「投稿の切り口を作成する」というアイデアレベルの段階を経由することで期待とのズレを修正しましょう。これにより、それ以降段階の出力で失敗が減り、精度の向上と効率化が見込めます。

 また、相性の良いSNSも商材やターゲットによって異なるでしょう。ここで作成した切り口を材料として、生成AIに各SNS媒体のフォーマットや作法に合わせた実際の投稿を作ってもらうようにするとより質の良い投稿を生み出せます。

 以下、投稿の切り口を作成する三つのプロンプトを紹介します。

 (1)ターゲット情報から投稿切り口を作成するプロンプト

 (2)収集した参考事例から投稿切り口を作成するプロンプト

 (3)生成AIにロールプレイングをさせ、投稿切り口を出力させるプロンプト

次のページ
(1)ターゲット情報から投稿切り口を作成するプロンプト

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この記事の著者

美川 貴彦(ミカワ タカヒコ)

株式会社ホットリンク アドテクノロジー本部 アドテクノロジー部 部長

2020年5月、ホットリンク入社。アドテクノロジー部の部長として、SNS広告運用業務に従事。2023年からは社内のAI活用プロジェクトを牽引し、部署を横断した業務の効率化に取り組む。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2024/12/02 08:00 https://markezine.jp/article/detail/47538

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