生成AIを使った投稿コンテンツの作成
連載第1回では、ターゲット案の作成や、それに基づいた投稿切り口の作成プロンプトを紹介しました。また、生成AIを使ったSNSアカウント運用で大事なポイントとして、ステップを分ける重要性も伝えています。
STEP1.ターゲット案の策定(連載第1回で紹介)
STEP2.コンテンツアイデア・切り口の策定(連載第1回で紹介)
STEP3.コンテンツ作成
STEP4.分析・改善アクション
連載第2回となる本稿では、「STEP3.コンテンツ作成」を生成AIに手伝ってもらう方法を学びましょう。ひとまず、コンテンツ作成の工程もステップ分けをします。
STEP3-1.運用媒体の設定・運用ルールの設計(作成済みであれば、それに則る)
STEP3-2.コンテンツアイデア・切り口をプロンプトに組み込み、投稿を出力
STEP3-3.AIの出力内容を人間が精査・編集し、その結果を投稿に反映
大まかに言えば、連載第1回のSTEP1で作成した「ターゲットと投稿の切り口・アイデア」を、運用媒体と運用ルールに合わせて具体的な投稿に落とし込み、最終的には人間がチェックをする、という流れです。
STEP3-1.運用媒体の設定・運用ルールの設計
運用媒体の設定とルールの設計は重要なステップです。媒体ごとにアクティブなユーザーには特徴があり、そのユーザーに沿って見せ方を変えることでエンゲージメントは上がりやすくなります。
そもそもの話ですが、投稿できるフォーマットも媒体ごとに異なりますよね。たとえば、Xではテキストが重要で、原則140文字の制限があります。Instagramはフィード用の静止画や縦長のストーリーズ、ショート動画のリールズ、TikTokであれば、ショート動画を作る必要があります。運用する媒体は貴社の商材との相性、ターゲットとの親和性、リソースに合わせて決定すると良いでしょう。なお、ターゲットとの親和性の高いSNSの選定は、第1回のプロンプトにターゲットの「主要利用SNS」の項目を設けていますので、そちらも参考にしてください。
また、企業のSNSでは当然ながら法規制・コンプライアンス遵守・リスク回避のために、運用ガイドラインなどのルールを守る必要があります。アイデンティティの確立したブランドやIPを取り扱う業態であれば、より厳格なルールを敷くこともあるでしょう。
AIを使うことで新しく作成した投稿・コンテンツがガイドラインに沿っているかをチェックすることも可能ですし、もちろん、そのルール自体を策定することもできます。