動画制作への活用も 生成AIで「動画台本」を作成するプロンプト
動画についても、画像と同じく著作権関連の課題や、文脈を理解した動画の生成がなかなか難しく、意図したものが出力できないケースが多いものです。こちらも一工夫が必要となります。
「イメージ画像を複数作ってもらい、スライドショー風の動画にする」もしくは「動画台本を作成する」といった活用は有効でしょう。ここでは台本を作成するプロンプトを紹介します。次のプロンプトを調整することで、YouTubeなどの長尺動画も含め、様々な台本を作成できます。
【プロンプト例】
あなたはSNSショート動画のシニアディレクターです。
以下のユーザー入力情報・条件に従い、TikTokまたはInstagram Reels向けのショート動画台本を作成してください。
#ユーザー入力情報
ターゲット視聴者層:
動画の目的(ゴール):
訴求するメインメッセージ:
クリエイティブのトーン:
#台本作成の条件
動画の長さ:必ず30秒以内にまとめる。
冒頭3秒のフック:最初の3秒間に視聴者が興味を持つシーンやメッセージを入れること。
ストーリー構成:簡潔でテンポ良く展開し、最後に視聴者の行動を促すコール・トゥ・アクション(CTA)を含める。
要素案:映像イメージ、テロップ、音楽、効果音を具体的に提案すること。
#出力形式
台本本文:動画の内容を詳細に記載。
シーンごとの簡易指示:映像イメージ(例: 街中で歩いているシーン)、テロップ(例: 「今話題の商品!」)、効果音や音楽案(例: ポップなBGM、シャキッとする効果音)。
ターゲット視聴者層の明記:入力された情報を反映して記載。
目的(ゴール)の明記:入力された目的を記載。
コール・トゥ・アクション(CTA):最後に視聴者が次に取るべき行動を促す内容を含める(例: 「リンクをチェック!」「フォローしてね!」)。
STEP3-3.AIの出力内容を人間が精査・編集し、その結果を投稿に反映
最後はAIの出力を人間がチェックしましょう。誤字脱字や特定の答えがある事柄に関するチェックは生成AIが得意なので、一次チェックを生成AIに任せるのがおすすめです。そして、「ブランドとしてこれを発信して問題ないか」という観点でのチェックは人間が行う、という切り分けをすると良いでしょう。人間が作成したものであれ、生成AIが生成したものであれ、目視による最終チェックを欠かしてはなりません。
次回のテーマは、今回のように作成した投稿をいかに評価するかという段階です。運用PDCAのCに当たる「投稿実績の分析」を解説します。