日テレWandsと、ライブコマース支援サービスを提供するTailor Appは、ライブコマースで商品が売れる瞬間をTVCM化するサービス「UGCM(User Generated Commercial Message)」のTVer広告向け提供を開始した。
同サービスは、ライブコマースの配信データを分析し、視聴者の購買意欲が高まった瞬間を特定してCMクリエイティブとして活用する。TVer広告の高い完全再生率やターゲティング機能と組み合わせることで、広告主のROAS(広告費用対効果)やCPA(顧客獲得単価)の改善を目指す。
Tailor Appの分析によると、ライブ動画でコミュニケーションが活発になる瞬間は購買意欲も向上し、CPAが改善する傾向があることが判明している。同社はこうした瞬間を「良質なコンテンツ」と位置づけ、その熱量を維持したままより広範囲にリーチできるよう同サービスを開発した。
一方、日テレWandsはTVer広告のセールス活動において、広告主から認知向上やブランディングに加えて購買促進や顧客獲得効果への要望が増加していることを受け、獲得重視の施策を模索していた。
UGCMは、ライブコマースの企画からTVer広告での運用まで一貫してサポートする。主な機能として、Tailor Appのコンサルティングサービス「LIVURU」によるライブ配信支援、独自開発のSaaS「snsforce」によるライブデータ分析、視聴者の熱量が高い瞬間を切り取った短尺動画制作とデジタル広告でのABテスト、効果の高い広告クリエイティブのTVCM活用を提供する。

TVerは毎週800番組以上の見逃し配信を実施し、2025年1月には4,120万MUBを突破している。広告はスキップできない仕様のため15秒広告で96.0%の高い視聴完了率を誇り、年齢や性別、地域などによる詳細なターゲティングが可能だ。
【関連記事】
・メディア総接触時間は440分で過去最高/TVerの利用率は6割に迫る【博報堂DYMP調査】
・2025年1~3月に人気だった番組、1位は「御上先生」に!2位以降は?【TVer調査】
・TVerとビデオリサーチ、合弁会社「TVer DATA MARKETING」を設立
・【耳から学ぶ】KINTOがTVerで展開する、サービス認知拡大のためのデジタル戦略
・普段使う動画サービス、8割がYouTube/女性はTVer・Netflixが高い傾向【LINE調査】