ジオテクノロジーズは、渋谷・東京・名古屋・大阪・福岡の5エリアにおけるメディア利用・広告接触実態調査の結果を公開した。以下、一部内容を紹介する。
東京は福岡の12倍の人流規模、大阪も西日本で存在感
まず、2025年6月の歩行者データを可視化した結果、東京エリアは福岡に比べ約12倍の路線利用者数という差が明らかになった。また、大阪梅田・北新地駅は在来線利用者数で渋谷駅に近く、西日本の広告拠点としての存在感が確認できた。


YouTube利用率が全エリアで首位、テレビは年代差が大きい
次に情報メディアについて調べると、YouTubeの利用率はすべてのエリア・年代で最も高かった。特に20~30代では7割弱、60代以上でも5割を超えた。

一方、テレビ番組の利用は60代以上が7割超なのに対し、20代では3~4割と世代間で差が見られた。
SNS利用はエリアによる違いが鮮明に
続いて、SNS利用に関しては、X(旧Twitter)が渋谷で48.5%と最も高く、名古屋で35.2%と最低だった。TikTokは福岡28.9%、東京21.0%となるなど、エリアごとに特徴が現れた。

Instagramは女性優位、Xは年代差が顕著、TikTokは限定的
SNSごとに見ていくと、Instagramは全エリアで女性の利用率が男性を上回り、特に渋谷・福岡の20代女性は約7割と高い利用率を示した。

Xは年代差が大きく、20代で約6割だったが60代では2割程度だった。TikTokは20代で中心的に利用されているが、他と比べて限定的なメディアに留まった。
首都圏は交通広告接触率高、地方都市はSNS広告が優位
また、OOH広告の接触は渋谷・東京・大阪など首都圏で高かった。渋谷の電車中吊り広告への接触率は40.5%、駅構内広告は31.1%におよぶ一方、福岡はそれぞれ21.8%、17.4%と、首都圏と地方都市で約2倍の違いが出た。

調査概要
調査期間:2025年7月9日~7月13日
調査方法:Geo-Research(ポイ活アプリ「トリマ」内アンケート機能によるインターネット調査)
調査対象:2025年6月1日〜30日に各対象エリアに60分以上滞在した20歳以上のトリマユーザー
抽出エリア:渋谷、東京、大阪、名古屋、福岡
有効回収数:5,001サンプル
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