Web上の交通整理をするアークH.D
――まずはアークH.Dの事業内容やミッションについて教えてください。
上村:当社は、ミッションとして「ウェブの力で人と社会を守り、未来を切り開く」と掲げています。Web上に生じる根拠のない噂話や不当な評価をなくし、正しい情報が届くように“情報の交通整理”をしていくことが私たちの使命です。当社の革新的なサービスを業界の先導者として広め、時代に合う新しい価値を創造していくことをビジョンとしています。
具体的には、情報への入口である検索窓に上がってくる“サジェスト”を通じて、SEO対策や集客対策、風評対策、ブランディングに課題を持つ企業様を支援し、企業価値の向上に貢献しています。
サジェストは生活者の興味の投影
――風評対策とはどのようなものですか?
上村:当社の場合、検索時に自動表示されるサジェストワードのコントロールにご好評をいただいています。

サジェストは、ユーザーが検索窓に入力した文字を、検索エンジンが「他の人もこの言葉を探しているだろう」と予測し、入力補助として表示する仕組みです。表示される内容について善し悪しの判断はなく、検索された回数が多い言葉が上がりやすい特性を持っています。ですからSNSやニュースでネガティブな情報が拡散されると、多くの人が同じ言葉で検索するため、結果としてサジェストにもネガティブワードが出やすくなります。
――サジェストにネガティブワードが表示されると、企業にどのような悪影響や機会損失が起こるのでしょうか?
上村:サジェストは「他の人は会社・商品等をどのワードで検索したのか」がわかるので、検索した人の第一印象を左右し、企業やブランドにとって大きなリスクになり得ます。そして、ネガティブワードは過去の不祥事や退職者の不満、真偽不明の噂などがきっかけで表示されるケースが多いです。また一過性の炎上や誤情報、既に解決済みの問題であっても、いわゆる“デジタルタトゥー”となって残り続け、企業イメージを損ねます。
そのため取引前のリサーチでネガティブ情報に接触した企業が商談を見送る、消費者が商品購入をやめる、求人応募者が辞退するなど、目に見えにくい部分で大きな機会損失が生じます。特に採用市場では「検索してから応募する」のが当たり前になっており、サジェストの印象は応募数や内定承諾率にも直結します。
――では、サジェスト対策はネガティブワードのコントロールという認識であっていますか?
上村:いいえ。サジェスト対策は、ネガティブワードをコントロールして損害を防ぐ“守り”の対策に加え、ポジティブワードや自社の強みを表示させる「サジェストPR」という“攻め”の施策としても非常に有効です 。当社はこれまでに培った知見をもとに、お客様のブランド価値を高めるブランディング戦略も共に策定し、実行しています。
その会社を知らない人が漠然と検索をしているときに、サジェストとして社名の横にポジティブな言葉が表示されれば、ブランド認知や好意形成に直結します。結果として、SEOでは届かないユーザーにアプローチできたり、SEOよりも高い導線効果を生んだりすることもあります。
――ちなみに現在、AEOやLLMOの必要性が指摘されています。AI時代でもサジェスト対策は必要なのでしょうか。
上村:AI時代になってもこの取り組みは重要です。なぜなら、AIが生成する回答は検索結果や既存コンテンツを情報源にしているからです。サジェストや検索結果を健全に保つことが、AIによる推薦情報にも影響を与えます。ネガティブワードの予防やポジティブワードの表示は、検索だけでなくAIの回答品質にも良い影響を与え、長期的なブランディング効果を高めます。
――サジェストを通した風評被害の深刻さと、対策の重要性は十分理解できました。一方で、こうしたWeb上の情報対策は、「実態を隠すための情報操作ではないか」と誤解されてしまう可能性も常につきまといます。続いて、アークH.Dがこの倫理的な葛藤にどう向き合い、高いコンプライアンス意識を保っているのかを詳しくお聞きしたいと思います。
常に高いコンプライアンス意識で取り組む
――サジェストの調整や対策をするのは、生活者から見ると意図的な情報操作と捉えられる可能性もあります。アークH.Dが考える情報の交通整理とは、何を正して何を避けているのでしょうか?
上村:サジェスト対策は、大前提として企業が真っ当に活動をしていて、企業のコンテンツがあって初めて実現できるものです。情報の悪用や乱用をしようというものではありませんし、しっかりとコンプライアンスを意識しながら取り組んでいます。当然、事実を歪曲させたり、隠してはいけないものを隠したりはしません。そうした依頼はきちんとお断りしています。

私たちは、誤解や悪意で生まれた企業の本来の姿ではない動線を是正するために対策をしています。また、一度ネット上に拡散された情報に対し、「忘れられる権利」を提供し、やり直しの機会を作ることも使命だと考えています。
強みは「確実性」と「継続性」、Google対策で示す本物の成果
――Web上の情報対策の重要性は理解できましたが、対策ソリューションを提供する企業は複数存在します。パートナー(代理店)がアークH.Dを選ぶべき理由、その技術的な優位性は何でしょうか?
上村:風評被害対策において、一番危険なのは「表示されていても大した問題じゃない」と軽視することと、対策事業者(メーカー)選びに失敗することです。新たにメーカーを選ぶ際は、一時的な表示率や価格に惑わされず、「技術力・再現性・継続性」を重視してほしいと思います。一時的な表示はできても、成果の継続性がないと、結果としてより高いコストがかかる恐れがあるからです。
特に、「長期間(80%以上)高い表示率を維持できるか」、そして難易度の高いGoogle検索で成果を出せるかをチェックすべきです。当社はGoogleにおいて、最速1ヶ月以内の表示、80%以上の高い継続性を実現しています。この安定した成果率をご評価いただき、現在300社以上のパートナーネットワークを構築できております。メーカー選定時には、ぜひ、こうした実績を確認してほしいですね。
圧倒的優位性の背景。1,000台の実機と、パートナーとの「共創」モデル
――圧倒的な成果と安定性を支える技術と設備について詳しくお聞かせください。
上村:当社では、次のような競争優位性を築き上げたことで、安定した実績を維持できております 。最大の強みは、2013年から積み上げてきた「マシンを活用した人海戦術」と「実機検証」によるサジェスト対策です。
ノウハウと人海戦術を組み合わせた施策こそが、アークH.Dならではの強みであり、1,000台を超える実機環境を自社で整備しています。これは、GoogleやYahooの最新アルゴリズムにも即応し、他社には模倣できない確実性と再現性、成功率を実現するためです。サーバーやクラウド、ソフトも全て自社で開発・管理し、外部に依存して動かなくなるリスクを避けています。
また、「速さ」は信頼の証であり、最大の付加価値だと考えます。365日休まず稼働する受注・サポート体制を構築し、センシティブなご依頼にも迅速に対応します。
――御社はこれまでパートナー経由でサービスを提供されてきた「黒子」に徹するビジネスモデルだと伺っています。この共創モデルについて詳しくお聞かせください。
上村:当社はこれまで技術の研鑽に注力するため、営業活動はパートナー様と手を組み、サービスの大半はパートナー様経由で提供してきました。エンドクライアント様の生の声を直接聞く機会は限られていますが、その分、パートナーの皆様と定期的に情報交換を行い、現場から上がってきた課題やニーズを元に新商材を開発し、展開しています。
これにより、パートナー様は提案の幅を広げることができ、事業会社様は常に最新のソリューションを受け取れるという、三者すべてにメリットが生まれる仕組みとなっています。
さらに、当社ではパートナー様の提案活動を強力にサポートするため、「風評チェッカー」等の監視ツールによるクライアントの現状把握から提案までの一気通貫での支援、定期的な情報交換・勉強会などを通じて現場の課題やニーズを迅速に反映する体制を整えています。
――最後に、メッセージをお願いします。
上村:今後、検索窓だけでなくSNSやAIの領域でも、サジェストの風評対策はますます重要になります 。パートナーの皆様は、当社の確実な技術と成果を自社のサービスラインナップに組み込むことで、クライアントに新たな価値を提供できます。サジェスト対策は、クライアントのブランド価値を守り高めるだけでなく、代理店様自身のビジネス成長にも直結するソリューションです。ぜひ、私たちとの共創により、共に企業価値を守り、高めていくことを目指しませんか。ご興味をお持ちいただけたパートナー企業様からのご連絡をお待ちしております。
サジェスト対策を自社商材として取り扱ってみませんか?
ネット上の風評を対策する、圧倒的なブランディング商材を手に入れたい企業様、興味を持たれましたら「ノアの箱舟戦略アライアンスパートナー募集」ページよりお問い合わせをお待ちしております。

