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いま「オーディオ広告」がアツい!radiko、ポッドキャスト、Spotifyが押し上げる広告価値とは

 radiko、ポッドキャスト、音楽ストリーミングサービス(Spotifyなど)が生活に溶け込み、オーディオコンテンツ領域は、いま成長を遂げています。博報堂の千代反田繁氏と、Hakuhodo DY ONEの安部晃司氏に、オーディオコンテンツの聴取環境に起きた変化から、テクノロジーによる広告技術の進化、そしてAI活用によるクリエイティブ最適化までを取材。従来のラジオ広告の独自価値がデジタルでいかに進化しているのか、オーディオ広告の最前線を紹介します。

日常生活に溶け込み始めたオーディオコンテンツ

MarkeZine:この1~2年でラジオを含むオーディオコンテンツの領域に、大きな変化が起きていると聞きました。今、オーディオコンテンツの聴取状況にはどのような変化が起きていますか?

千代反田:radiko、ポッドキャスト、Spotifyなどの音声メディアの拡大により、オーディオコンテンツの聴取状況は大きく変わっています。その背景にまずあるのは、意外と見逃しがちな「ワイヤレスイヤホンの普及」です。

 最近は電車に乗っている方を見ると、多くの方がワイヤレスイヤホンをつけていますよね。カーラジオが一般的ではない都市部は特に、日本ではオーディオコンテンツが消費されるシーンは限られていました。しかし、ワイヤレスイヤホンが普及したことで、オーディオコンテンツの聴取時間がぐんと伸びている――これは多くの企業にとって新たな広告チャンスが生まれていることを意味します。

株式会社博報堂 テレビラジオビジネス局 千代反田繁氏
株式会社博報堂 テレビラジオビジネス局 チーフメディアアカウントディレクター 千代反田繁氏

 また、radikoの登場により、スマートフォン、タブレット、PC、スマートスピーカー、車載システムなど、多様なデバイスでラジオを聴取できる環境が整いました。こうしたデバイスのマルチ化により、オーディオコンテンツのタッチポイントが増加しているという影響もあります。

 そして、今はradikoのタイムフリーで、地上波ラジオも「いつでも自分の好きなタイミングで聴く」ことができます。このようにテクノロジーで聴取環境が大きく変わったことで、日常生活の様々なモーメントにオーディオコンテンツが溶け込んできているのです。

若年層でもリーチが拡大中、狙うはオフスクリーンのモーメント

MarkeZine:最近はポッドキャストにも多様な番組がありますし、若年層向けのコンテンツも増えていますよね。

千代反田:ええ、広告主企業がオーディオ領域に注目しているのには、いくつか理由があります。その一つが「若年層における音声メディアの聴取時間の伸長」、加えて「オーディオコンテンツはスクリーンを見ていない時間に消費される」という点もあります。

 Spotifyが引用しているデータによると、オーディオコンテンツの79%はオフスクリーンで消費されるそうです。朝起きてから、身支度をしたり、家事をしたり、ワーキングアウト中やゲーム中など手がふさがっているモーメントは多々ありますよね。オーディオ広告ならそうしたモーメントも捉えることができます。

MarkeZine:実際、どのくらいオーディオコンテンツの消費は増えているのでしょうか?

千代反田:デジタルメディアの月間リーチで見ると、YouTube、Yahoo!JAPAN、Instagram、Xに次いで5番目に「Spotify+radiko」が来ています。実際、radikoのタイムフリーのMAUは2020年から2024年にかけて一貫して増加傾向にあります。また、地上波ラジオ単体でも週間リーチは約50%あるんですよ(※)。このリーチ拡大は「オーディオ広告の在庫増加」に直結します。

※出典:ビデオリサーチ提供のデータベース「ACR/ex」より

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オーディオ広告の独自価値が進化、リーチメディアとしても機能

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MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2025/12/25 08:00 https://markezine.jp/article/detail/50149

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