エンドユーザーに選ばれるための土壌が整い、次のフェーズへ
MZ:リブランディング後、取引先である販売店の反応はいかがでしょうか。
小川:好感触ですね。そもそも新製品「TW777」は、プロダクトとしての評価が過去製品と比べて非常に高いです。販売店はもちろん、クラブのフィッターといったプロフェッショナルからも評価され、様々なメディアで紹介いただいています。
メーカーがいくらリブランディングしようと、販売店にとっては、売れる見込みのある商品がなければ意味がありません。クラブフィッターが太鼓判を押す高品質なプロダクトを届けることによって、販売店が推薦したくなる土台を作れたことは大きな成果だと考えています。
しかし、魅力がエンドユーザーに100%届いているかと問われると、まだまだ道半ばだと思います。今は、勝負の土俵に再び立てた段階。世の中のブランド認知は一朝一夕で変わるものではないでしょう。短期で判断せず5か年計画のイメージで、着実に売上につなげていきたいと考えています。

MZ:まさにこれからが勝負のタイミングですが、どのようなお取り組みをされたいですか?
小川:インナーコミュニケーションの地盤が整いつつある今、これからは社員一人ひとりが「ブランド伝道師」となって、自分の言葉で本間ゴルフの価値を語れるようにしていくフェーズだと考えています。また、販売店からの評価を得た次なるステップとしては、「お客様に選ばれること」が重要です。選択肢に入れてもらうための、エンドユーザー向けコミュニケーションにも取り組んでいきたいと考えています。
MZ:読売広告社から現時点での提案やアイデアはありますか。
外山:インナーコミュニケーションはさらに力を入れていきたいです。読売広告社では、社員のモチベーション強化も支援しています。本間ゴルフ様はものづくりが軸にあるからこそ、それを生み出すメンバーのモチベーションは大きな起爆剤になるはず。ゴルファーにとっての大切な“かけがえのない瞬間”を作っていくために、これからも社内外に向けたブランディング施策を提案させていただきます。
「軸探しのパートナー」が迷いのない歩みを支える
MZ:最後に、ブランドの再構築や変革に悩むマーケターや経営者へメッセージをお願いします。
小川:経営者は誰よりも会社のことを考えているからこそ、悩みに直面する機会も多いと思います。そんなとき、自分の考えが「軸」からブレていないか、第三者に確認することは重要です。
軸が定まればそこからの行動には迷いがなくなり、きっと結果が付いてくるはずです。逆に軸が定まっていなければ、どんなに歩みを早めても、間違った方向へ進んでしまうかもしれません。読売広告社のような広告代理店を、「軸探しのパートナー」として活用するのもひとつの手ではないでしょうか。会社も経営者自身も、立ち返るべき「軸」をしっかり定めておくことが、ブランド構築の秘訣だと考えています。

