2024年から「Olive LOUNGE」を展開中
MarkeZine:マスからデジタルまで広くコミュニケーションを展開しているOliveですが、2024年から「Olive LOUNGE」の展開もスタートされています。
竹添:はい、Oliveはデジタルで完結することが魅力のサービスではありますが、生活者の中には自分だけではサービス開始~利用を完結させられない方、不安を感じられる方も、やはり一定数いらっしゃいます。そうした方々にとっての「ラストワンマイル」を埋める役割を果たす店舗として、Olive LOUNGEの展開を開始しました。2024年5月の渋谷店を筆頭に、現在は関東・近畿で計11店舗を展開しています。
MarkeZine:私も何度か利用しましたが、従来の「銀行の窓口」とは雰囲気がぜんぜん違いますよね。
竹添:そうですね。スターバックスさん、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(以下、CCC)さんと協業しており、店舗内ではカフェ、シェアラウンジ、銀行の窓口が違和感なくつながっています。たとえばカフェを利用しに店舗に入った方も、気軽にOliveのスマホ設定について質問できるような設計です。
また、カフェやシェアラウンジでOliveのスマホタッチ決済を利用すると、10%Vポイントを還元する特典があったり、定期的にマネーレッスン(お金について学べる講座)を開催したりと、多面的にOliveに興味を持っていただき、サービスの魅力を体感いただける場所になっています。
伊藤:私の一押しは渋谷店です。渋谷店は地下の旧貸金庫スペースがOlive会員(オリバー)専用の席になっていて、会員証(アプリやカード)を提示しないと入れない特別な空間になっているんですよ。このように「オリバー(Olive利用者)であることのベネフィット」を可視化することで、単なるサポート拠点を超えたブランド体験の場として機能させることができています。
認知~興味関心~申込~CRMまで。ラウンジ展開によるマーケ効果
MarkeZine:渋谷や新宿は一等地に店舗を構えられているので、街を歩いていると「Olive LOUNGE」の大きな看板が目に入ります。広告でOliveを認知するのとは、また違ったマーケティング効果がありそうです。
竹添:ええ、出店する際は、生活導線の中でふと目にしていただく、身近に感じていただくことを意識しています。スターバックスさん、CCCさんの力もあり、店舗の見え方もずいぶん変わっていると感じます。従来の銀行とは違い、「オープンに開かれている」「お店に入りやすくなった」といったお声もたくさんいただいており、Oliveの認知+ブランドイメージの醸成という観点でもマーケティングの効果は大いにあると思います。
伊藤:Olive LOUNGEの出店によるマーケティング効果は、「商圏オリバー率」という指標で測っています。これは、Olive LOUNGEの半径2km圏内に住む方々のうち、Oliveを利用している人の割合を見る指標です。Oliveで口座を開設する際、住所は必須項目なので、顧客データと紐づけて算出しているのですが、この指標を見ても一定の効果はあることが確認できています。
MarkeZine:なるほど、それはおもしろい指標ですね。
伊藤:というのも、看板としての認知獲得だけでなく、「Oliveを利用している人やその様子が目に入ること」によるマーケティング効果も大きいだろうと考えています。周辺住民の皆さまが店舗に来て、「Oliveの専用席があるんだ」「10%Vポイント還元があるんだ」とOliveの魅力に気づくと、徐々にOliveの認知が広がり、利用者が増えていくといった流れです。
そうした波及効果も見据え、最近はOlive LOUNGEに限らず、水、エコバッグのプレゼントなどテスト的にオリバーの特典を増やす試みも行っています。このように「オリバーへの憧れ」を醸成させるような設計もより意識していきたいですね。
