BtoC電子商取引市場規模は5.3兆円
「平成19年度我が国のIT利活用に関する調査研究」(電子商取引に関する市場調査)は、2007年1月から12月までの電子商取引市場を調査したもので今回で10回目。2007年度の国内BtoC EC(消費者向け電子商取引)市場規模は前年比21.7%増の5兆3440億円で、成長率は鈍化しているもののその規模は堅調に拡大している。
本調査で実施した消費者アンケートによると、インターネットの利用者のうち、過去1年間にインターネットショッピングで何らかの商品・サービスを購入したことがある人の割合は86.9%で、インターネットショッピングでの支出の増減状況としては、46.7%の人が「増加した」と回答している。
消費者による販売・販促活動は拡大傾向
検索やポータルから、ブログ、SNS、アフィリエイトやサイト構築支援などを含むインターネット関連ビジネスの2007年の市場規模は1兆9720億円。消費者が自ら積極的に商品・サービスを紹介し、販売に関与する動きが加速しており、消費者の「販売/販売促進」活動における市場規模金額は1兆4700億円と、全体の約75%を占めている。
このうち、アフィリエイト・プログラム、ドロップシッピング経由の販売額は5530億円で、2007年BtoC EC市場規模5兆3440億円の約10%にあたる。
また、ブログやSNSの利用者や運営者のうち、アフィリエイト・プログラムへ参加している人の割合は、34.6%となっており、この割合が今後どのように変化するか注目される。
検索・ポータルサイトの利用率はほぼ100%
本調査の消費者アンケートで日常的に利用するインターネットサイトの1位になったのは、GoogleやYahoo!などの検索・ポータルサイト。その利用率はほぼ100%に近い数字。個人のホームページ・ブログは79.5%、動画共有・配信サイトは68.0%だが、SNSの利用率は43.0%にとどまっている
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