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滝井秀典のすぐわかるキーワードマーケティング入門

第4回 キーワード広告のクリック率はキーワードの条件次第

高いも低いも、キーワードの条件次第

 冒頭の話にもどろう。「キーワード広告のクリック率2%」という数字が、高いか低いかという判断は、キーワードの条件次第だ

 たとえば、「病名」の広告のクリック率は1位表示してもだいたい1%~3%程度にしかならない。なぜか? 「病名」を検索する人は、「まだその病気にはなっていないが、その可能性があるのでは?」と心配している人の方が圧倒的に多いからである。

 「糖尿病」というキーワードは月間検索数が15万件以上にもなるビッグキーワードは、ほとんどの場合「もしかして俺ってやばいんじゃあ? 糖尿病ってどんな症状が出るんだろう?」と心配しているだけだ。すでに病気になっている人の方が少ないので、糖尿病を改善する商品やサービスを告知してもクリック率が低くなるのは当然、ということになる。つまり、冒頭の相談者の質問は、「悩み自体が間違っている」わけだ。

 インターネットは目に見えない世界だ。それゆえ「コントロール不可能なことをコントロールしようとする」的のはずれた問題を解決しようとする人が本当に多い。限られた経営資源でビジネスを行うならば、「この問題はそもそも取り組むべきなのか?」ということをいつも考えるべきだ、と私はいつも考えている。

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この記事の著者

滝井 秀典(タキイ ヒデノリ)

日本大学芸術学部卒業。株式会社キーワードマーケティング研究所 代表取締役。 インターネットで検索されるキーワードの投資対効果を瞬時に見分けられる「言葉の研究家」。広告代理店事業、データベースマーケティング会社を経て独立。起業後わずか3ヶ月でペット関連事業のネット通販サイトを業界売上日本一にする。現在は、自ら「売れるキーワード」を発掘し、年...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2007/01/09 12:00 https://markezine.jp/article/detail/532

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