膨大なデータをどう読み解くか
インターネット市場の成長に伴い、企業のWebサイト活用の重要性が増大している。販促宣伝だけでなく、ECサイトやマーケティング、ブランディングなど、さまざまな目的を担い、その効用が大きく期待されている。その効果を最大化するために重要な役割をになっているのが、「データ」の分析であるという。
膨大なデータをどう読み解くか。それが企業と消費者のギャップを解消し、距離を縮めるものになると安田氏は力説する。たとえば、取得された顧客プロフィールや購買利益、ポイントの利用履歴などをデータベースにいれ、マイニングを行う。結果、「商品Aを購入した人の30%以上がBも購入する」「初回購入時より3週間以内に再購入がある人は優良顧客になりやすい」というように、次のアクションやニーズにおけるパターンや確率を見いだすことができるというわけだ。
分析して眺めているだけでは意味がない
さらにブレインパッドでは、その分析結果をもとに在庫数や流通経路など「現実的な観点」を加味して最適化計算を行い、それに基づいてWebシステムの構築までを行う。ワンストップで提供できることに、同社ならではの強みがあるという。
また、ログ解析の結果のみならず、基幹系のデータとつないで分析したり、基幹系のシステムの連携して自動的に分析結果レポートを出すシステムを開発したり、多様な「活用」についての実績も多い。
安田氏は「分析して眺めているだけでは効果はない。いかに活用するかが、マーケティングROIの最大化のためには不可欠」と語り、その活用に大いに役立つ技術として「レコメンデーション」の価値を強調する。つまり、データマイニングによって様々な知見がもたらされることによって「どんな行動をとったどんな訪問者へどんな情報(コンテンツ)を提供すればよいか」が見えてくる。そのアクションのためのツールとして重要なカギを握るというのだ。