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マーケティングの未来を探求!MarkeZine Day 2008レポート

【MarkeZine Dayレポート】ギズモード・ジャパン現役ライターが明かす
ネット上で話題になるプレスリリースの作り方

 9月12日(金)に開催された「MarkeZine Day 2008」。Aトラック17:10からは株式会社ニューズ・ツー・ユー 取締役であり、ギズモード・ジャパンの現役ライターでもある、 野間恒毅氏が「ソーシャルメディアに学ぶネットPR~CUT-INの法則~」と題した講演を行った。「ソーシャルメディア」においてユーザーに訴求し、企業のPRやマーケティングに効果的に応用するためにはどうしたらいいのかを解説した。【その他のレポートはこちらへ】

ソーシャルメディアがとまらない

 ユーザー参加型メディアであるソーシャルメディアが花盛りである。

 Livedoorブログやアメブロなどのブログ、mixiなどのSNS、2ちゃんねるなどの掲示板、近年では共有動画サイトや共有ブックマークなどのユーザーも飛躍的に増加している。これらのメディアに共通するものして、「自発的・能動的」「純粋・打算がない」というユーザーのマインドがあげられる。結果として、ユーザーの本音による「口コミ」が発生しやすいという環境にあるわけだ。

 また、インターネットの特性から「セル」という情報伝達現象が現れている。これは、ネットを通じて似た属性の人々が集まることによって、一種閉ざされた環境下で特異な情報が密にやり取りされている状態だ。そうした集団の中で、ユーザーにいかにリアクションを起こさせるか、「仕掛け」を考える必要がある。

人の心に割り込める魔法の法則

株式会社ニューズ・ツー・ユー 取締役 野間恒毅氏
株式会社ニューズ・ツー・ユー 取締役 野間恒毅氏

 その「仕掛け」を成功させるには、ソーシャルメディアのユーザーに「関心を持たせる」ことが不可欠である。そのために、野間氏は人の心に割り込むことの重要性を強調し、「CUT-INの法則」として以下の5点を紹介した。

  • Catchy
  • Useful
  • Trendy
  • Interesting
  • New

      Catchy

       「C = Catchy」はタイトル、見出しに訴求力があることを指す。野間氏は「芸人と同じでボケとツッコミが必要」で意外性が重要だ。

      Useful

       「U = Useful」は、その情報によって利便性や効率性向上などメリットが得られることが伝わることを意味する。LifeHack(仕事術)ブームである昨今、ビジネス本のタイトルなどが参考になるという。

      Trendy

       「T=Trendy」は、出すタイミングや出し方に配慮すること。先に出したもの勝ちの傾向があり、テレビ放映や流行のキーワードなどに敏感であることが大切だ。また、大きなブームの後の小さな山も見逃せない。

      Interesting

       「I = Interesting」は、興味を引く面白さの演出を施すことである。そもそものネタに面白いものを見つけてくることはもちろん、それを面白く読ませる工夫が重要だ。

      News

       「N = New」は、単なるニュースではない、ユーザーに知られていないものはを堀り起こすことを指す。たとえば、セル、地域、社内外、専門性といった切り口で考えてみると、埋もれていたコンテンツが見えてくるだろう。それらを新たに紹介することでニュース性の高い情報配信が可能になる。

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この記事の著者

伊藤 真美(イトウマミ)

フリーランスのエディター&ライター。もともとは絵本の編集からスタートし、雑誌、企業出版物、PRやプロモーションツールの製作などを経て独立。ビジネス系を中心に、カタログやWebサイト、広報誌まで、メディアを問わずコンテンツディレクションを行っている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2008/09/29 11:15 https://markezine.jp/article/detail/5542

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