米広告業界情報サイト「Advertising Age」が報じたところによると、10月16日に行われた全米広告主協会「Association of National Advertisers(ANA)」のカンファレンスで行われたMarketer of the yearの投票で、民主党の大統領候補であるオバマ上院議員が1位に選ばれた。投票結果は、以下のとおり。
1位 Obama 36.1%
2位 Apple 27.3%
3位 Zappos 14.1%
4位 Nike 9.4%
5位 Coors 8.7%
6位 McCain 4.5%
1位のオバマ氏に対して、ライバルのマケイン氏は6位。さらに、AppleやNikeといった広告戦略に長けた企業にも差をつけている。
オバマ氏のサイトでは、一般市民からの小口献金によって多額の資金を得ただけでなく、Web 2.0的なコミュニケーションツールを駆使した活動でも知られている。また、公式サイトからさまざまな情報を発信するだけでなく、YouTubeやFacebook、Twitterなど、“Web 2.0”的なコミュニケーションへの入り口を多数用意することで、ネットユーザーの議論やクチコミを活性化する。オバマ氏のサイトにある以下のリンク集を見れば、そこに“Web 2.0”的なツールがほぼすべてそろっていることがわかるだろう。
しかし、Web 2.0にいろどられたオバマ氏の戦略について、ある選者は「マーケッターとしてオバマ氏の戦略には学ぶべきところがある」といい、「It's the fuckin' Web 2.0 thing」という人もいて賛否両論。大統領選挙の投票を目前に、マーケッターとして最高の評価を受賞したオバマ陣営。これが最高の結果に結びつくか、その答えが出るのはもうすぐだ。
【関連記事】
・3月の動画視聴者数、オバマ氏51万人、クリントン氏は35万人【米ニールセン調べ】
・1月に2800万ドルを調達した、オバマ候補の超シンプルな寄付募集ページ
・オバマ候補に強力助っ人が登場、米大統領選挙を熱くする「オバマ・ガール」のセクシー動画