ライフネット生命保険は11月25日、同社サイトで「付加保険料率(生命保険の「原価」)の開示について」という文書を公開。社長の出口治朗氏が自ら生命保険の内訳について説明を行った。それによると、1995年に保険業法が改正され、この10年で自動車保険の保険料は平均10%ほど安くなったにも関わらず、新契約1件当たりの生命保険料はほとんど安くなっていないこと、代表的な商品である定期死亡保険(30歳男性、期間10年)では、約2倍の保険料格差が生じていることを指摘。この背景には生命保険商品の比較情報が公開されていないことが原因だと指摘している。
出口氏は、生命保険料の比較情報を発展させるためには、約款(商品の内容)と保険料表(商品の値段)の開示が必要だとして、具体的に、死亡保険(定期)「かぞくへの保険」を例に挙げ、30歳男性、保険期間10年、保険金額3,000万円の場合、月額保険料3,484円のうち、815円(23%)が保険会社の運営経費に相当する付加保険料となっていると説明している
出口氏は、「私たちの行動が、わが国の生命保険の比較情報の発展に少しでも寄与することができれば、これほど嬉しいことはない」として、情報開示の重要性を訴えている。
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