明確に想定顧客を定義する
「商品を売るためには、とにかく色々な商品をたくさん用意すればいい」というECサイトも多いようですが、やはり、「顧客を明確に定義する」という基本は大切です。
看板には大きく「激安!ワイン専門店!!」と書いてあるのに、お店に入ったら日本酒が目に飛び込んできて、他にビール、チューハイ、焼酎などがところ狭しと並び、実際は、ワインは少ししか置いていない……。
みなさんは、こんなお店に入ってどう思いますか? 目的の物が入ってすぐに見当たらなかったからお店を出てしまった、という方も多いのではないでしょうか。
「商品を売るために、とにかく色々な商品を同じページにたくさん並べる」というのは、まさにこういったお店と同じようなものです。
多くの検索ユーザーは、自分が検索したキーワードのアイテムだけを探しています。それなのに、キーワードで探して訪問したサイトで目的のアイテムが見つけづらかったら、もしくは、目的以外の商品ばかりが並んでいたら、すぐに離脱してしまいます。場合によっては、不信感すらあたえかねません。
商品の成分・中身などの基本的な情報だけしか書かれていなくて、誰に対して何を伝えたい(売りたい)のかが不明確で訴求力の弱い売れないECサイトの典型的な例です。これでは、自分にどんな得があるのかがユーザーは理解できず、買う気も起きません。
このように、顧客が買うに値する具体的な理由を見つけ、その理由とターゲットに合わせた訴求ポイントを絞ったランディングページを用意することで、それぞれの顧客ターゲットに対する目標(注文・資料請求etc)の最大化を図ることが可能となります。
検索連動型広告やSEO対策をそれなりにしていて、それなりのアクセスはあるのに、注文や資料請求がない場合、顧客とラインディングページの関係性に特に注意を払う必要があります。
「SEO対策をしたけど全然意味がなかった」という方もいるかもしれません。これはまさしく、SEO対策によって検索エンジンに上位表示されているのにも関わらず、そこから先のコンテンツに魅力がない、ナビゲーションが悪いなど、なんらかの理由で最終的な目標までユーザーが辿りついていないということです。
【注意事項】
1対1でコミュニケーションを取ることができるからといって、ターゲットを細かくわけすぎることも問題です。ランディングページの準備と管理には、その数に応じた作業コストがかかるため、実際の運用をイメージしながら考える必要があります。