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「健康ポータル」「病院クチコミ」、注目のネット健康・医療ビジネスモデルとは

健康ポータルサイトは広告戦略を模索

 健康ポータルサイトは全体として順調に規模が拡大し、月間利用者100万人以上のサイトも出ているが、これらのサイトは「健康に不安を感じたとき」など、利用者が必要な時だけに訪れる特性があり、広告メディアとしての課題とされてきた。

 そんな中、「gooからだログ」は、DTC(疾患啓発)コンテンツやタイアップ記事以外に、記録ツールやコミュニティと連動する販促イベントなど、新しい広告手法を展開。「Yahoo!ヘルスケア」では、自社のアクセスをパートナーサイトに送り、送客先で広告を表示するオープン化戦略を推進。ユーザーの行動・嗜好を分析して最適な広告を表示するなど、広告戦略の模索が続いている。

病院クチコミ、病院支援、新サービスが続々

 ネットのクチコミを病院選びに利用する患者も増加している。なかでも、「Yahoo!ヘルスケア」と提携する「QLife」は急速に規模を拡大しており、開設後約2年で月間利用者100万人を達成した。これらのサイトは、患者のクチコミ情報を他社サイトに供給したり、医療機関向け患者満足度調査や各種支援サービスを展開している。シード・プランニングは、開業医向けのIT支援サービスには開拓の余地があり、今後競争が激化すると分析している。

 また、医療機関や調剤薬局の経営環境が悪化していることから、病院・診療所を支援するWebサービスや在庫適正化サービスなどを提供する企業も増えている。調剤支援システム大手のEMシステムズは、新システムに感染症の流行を通知するWebサービスを搭載。同じく調剤支援システムを開発するズーでは、レセコン用の医薬品データベース「薬源」をもとに、市販薬の販売を支援する店頭端末を開発し、OTC(Over The Counter)販売現場での服薬指導を実現している。

 改正薬事法によって流通が変化すれば、新規参入増加が見込まれるOTC販売市場からも新たなビジネスチャンスが生まれそうだ。

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2009/01/29 12:26 https://markezine.jp/article/detail/6437

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