SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

アクセス解析エキスパート直伝!デジタルフォレストのPVアップ講座

アクセス解析結果を有効活用する第一歩とは?

「プロセス化」が重要なわけとは?

 まず、一例をあげましょう。例えば、みなさんのサイトの目標が会員登録というコンバージョンであるとして、そのコンバージョン数が下がった場合の対応です。

悪い例:コンバージョン数のみ把握している場合

 コンバージョン数が下がったという事実は把握できます。しかし、その原因を探るためにトップページのPVをチェックする人もいれば、直帰率を分析する人もいる、もしくはリスティング広告を分析する人もいるでしょう。

 このように、コンバージョン数が下がったという事実を把握した後に、まず何を見ればよいか、まず何をすればよいか、明確に判断できないといったケースに陥ることが多いでしょう。

良い例:プロセスごとにわけて把握している場合

 プロセス全体を把握しているため、コンバージョン数減少のボトルネックがサイト訪問(読者のみなさんの視点でいえば集客プロセス)にあるのか、エントランスページにあるのか、サイト回遊にあるのか、コンバージョンプロセスにあるのか瞬時に特定できます。そして、ボトルネックとなっているプロセスのみを深堀して分析し、改善することができます。

 逆の言い方をすれば、ボトルネックでない部分に対する不要な分析や効果のでない改善をしなくて済みます。上記の例でおわかりのとおり、ユーザー行動をプロセス化して現状把握するメリットは3点あります。

  1. 全体の中のどのプロセスがボトルネックか瞬時に判断できる
  2. ボトルネックを集中的に分析し改善することができる
  3. 不要な分析や効果の出ない改善をせずに済む

 この記事を読み終わったら、ぜひユーザー行動をプロセス化し、プロセスごとの現状を把握してみてください。これまで見えていなかった事実が見えるようになると思います。

 連載第1回目である今回は、ユーザーの一連の動きをプロセス化し、各プロセスのパフォーマンスを把握することの有効性を説明しました。

 次回以降の連載で、各プロセスでボトルネックがある場合に、どのようなデータの切り口で、どのように読み、その結果をどのように改善に生かすことができるか、について書こうと思っています。お楽しみに!

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
アクセス解析エキスパート直伝!デジタルフォレストのPVアップ講座連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

清水 昌浩(シミズ マサヒロ)

株式会社Ginzamarkets カントリーマネージャー(日本)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2007/02/06 09:00 https://markezine.jp/article/detail/664

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング