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Omniture Summit 2009特集

SNSに群がる魚(顧客)を釣りあげるために意識すべきこと


Twitterはつぶやきを書くだけの場所ではない

 次に登壇したのがオムニチュア社のブライアン・ワトキンズ氏。同社でどういったSNSを見て、どのように活用しているかを紹介してくれた。彼自身はTwitterについての最初に持った印象を次のように語った。

 「最初は『今日はハムサンドイッチを食べた』という事を書くだめの場所だと思っていたが、それが間違いだとすぐに気づいた。よく見てみると『最近とってもスピードが遅い』『Omniture Summit 2009が開催されるらしい。誰か他に参加する?』『SiteCatalystって他のツールと比較してどう思う?』『SiteCatalystの新しい機能って使ってみた人いる?』といった事が書かれており、非常に参考になった記憶がある」。

 次に、オムニチュア社自身が自社製品に対する反応を測るためにどのようにSNSを活用しているかが語られた。

 まずは、Yahoo!掲示板やWeb Analytics Associationの掲示板などを同社は常にチェックしている。基本的にはコミュニティ内で問題や疑問を解決してもらっているが、間違いを正し、情報を正確にする伝える必要がある場合は社員が素早く回答をしているようだ。

 また、業界関連のブログもチェック。こちらも必要に応じてコメントを書くが、「『(指示されない限りは)会社の代表ではなく個人の意見として話す』『やりとりに価値のある情報を追加する』『プロモーション要素を強くしない』」といったガイドラインを設けているとのことだ。他にもFacebook、Linkedln、Wikipedia、YouTube、Flickrなども当然チェックしている。

 そして、同社は情報収集の際も積極的にサービスやツールを使っている。FirendFeedなどの複数のサービスを一覧表示するサービスやGoogle Reader、TweetDeck、Google Alerts、IceRocket、Technoratiなど各種無料ツールを利用。

 「パネルやアンケートなどの有料サービスではなく無料で情報を集めている。しかも、その情報にはバイアスがかかっていないので、顧客のダイレクトな声に近い情報だ。まずは、無料ツールを使い、必要に応じて有用ツールやモニタリングサービスを使うことが賢い選択だ」。

情報発信の際の注意点

 同社の場合、情報発信にもTwitterと自社ブログを使っている。ワトキンズ氏は、このように発信側に守るときに注意するべき点が2点あるという。

 「まずは『最適な担当者を見つけること』こういった発信は強制させてもできるものではなく、勘ところが分かっている人じゃないとうまくコミュニケーションができない。また、簡単なアドバイスや役立つ情報を「無償」で提供し、読んでいる人に価値を与えることが特に重要である」という。

 さらに具体的にTwitterを始める場合のTIPSを同社の経験から示された。

  • 同じ業界内でネットワークを作る
  • 自分や他の人が投稿した役立つ情報を紹介する
  • 読者からコメントや意見を求める
  • 知っていることだけを話す
  • 小さく始める。まずは20人程度の読者を想定する
  • 自分がどの会社に属しているかだけではなくどういう人かを明確にする
  • 会社のロゴと話をしたいわけではないことを理解する

SNSの効果を測定してみよう

 それでは、どのSNSや情報伝達手法が効果的なのか? いくつかの数字を使って、それらを測定することが非常に重要である。自社サイトの外にある場合測定は難しいが、いくつか指標があるという。

 ワトキンズ氏は、SNS系サイトに関してはまずはリファラーを見てみることを提案。「SNS系サイトのリファラーをグルーピングしておくと便利だ。SNS系サイト同士、または他の媒体との流入数やコンバージョン数を比較すればよいだろう」とアドバイスした。

 自社内のコンテンツに関しては、UU数、RSS購読者数、ブログのコメント数、1番アクセスが多かった記事やジャンル、トラックバック数、外部からの参照数、曜日時間による影響、コンバージョンへの影響など多様な項目を記事単位で同社はチェックしている。

 「テクノロジーは我々がビジネスを進める上でのやり方を変えており、それに習う必要がある」と述べた。

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この記事の著者

関根 将成(セキネマサナリ)

さすらいのフリーライター。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2009/03/16 19:23 https://markezine.jp/article/detail/6865

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