投資会社General Atlanticは、コカ・コーラ、ナイキ、マイクロソフトなどのクライアントを持つデジタル・マーケティング・エージェンシーのAKQAを買収したことを、2月2日に発表した。買収金額は明らかにされていない。
AKQAは、2001年3月に投資会社のFrancisco Partnersから7,000万ドルの出資を受けて設立され、現在サン・フランシスコを本拠地として、ニューヨーク、ワシントンDC、ロンドン、シンガポール、上海に拠点を持つ。米OMMA Magazine誌の2006年の「Agency of the year」をはじめとして、多くの雑誌やメディアで賞を受賞しており、業界で最も熱い視線を注がれているエージェンシーのひとつだ。
今回の買収にはWPP Groupをはじめとして何社かが関心を示していたが、AKQAは同社の1年分の売上高の3.5倍となる2億5,000万ドルを提示したために、難色を示した企業が多かったと見られている。
2006年12月には、Publicis GroupeがDigitasを13億ドルで買収している。デジタル・エージェンシーをめぐる攻防はこれからも続きそうだ。
プレスリリース:"AKQA Announces New Investment Partner General Atlantic"
参考資料:"AKQA Sells Majority Stake to Private-Equity Firm" (Advertising Age)