特定のウェブサイトで、ユーザーの登録情報に沿って表示される広告のことを指す。セグメンテーション型広告とも呼ばれ、主にバナーで表示される。マーケティング的な観点からは、ワン・トゥ・ワン・マーケティングおよびリレーションシップ・マーケティング(RM)のひとつと言える。課金システムは、主にインプレッション保証型である。
このタイプの広告が表示されるウェブサイトは、常にユーザーを認証できるものに限られる。たとえば、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)のmixiやGREE、この指とまれ!、コスメ情報ポータルサイトの@cosme、オンラインショッピングのAmazonの「おすすめ商品」などがそれにあたる。これらはサイトアクセス時にユーザーをクッキーで認証し、そのユーザーの属性に沿った広告を表示させる。
mixiやGREE、この指とまれ!などのSNSでは、プロフィール欄に性別・年齢・住所などの社会属性を任意に登録するが、それに合わせた広告を表示する仕組みである。たとえば、女性ユーザーに化粧品広告を、男性ユーザーにPC広告を表示させるなど、属性別に広告ターゲットを自動的にチェンジするというシステムである。ポータルサイトの@cosmeも同様だが、ユーザーの肌質や髪質などに合わせた広告を表示するなど、さらに細かい属性に対応している。
小売店であるAmazonの場合は、商品の購買履歴やクリック履歴を参照し、そのユーザーに合った別の「おすすめの商品」を紹介する。それらの商品は、「同じ商品を購入した他のユーザーたちが購入した商品」という統計アルゴリズムによって導き出されている。
ユーザー認証が前提となるため、このタイプの広告を使うのは大手サイトに限られてくるが、ターゲットをより絞れることから広告主からの信頼は厚いものがある。