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気になるあの会社に編集部がおじゃましてきました

ヘコむを楽しむ「リグレト」運営会社ディヴィデュアル
アートの視点で作り上げる「いきるためのメディア」とは?


 ちょっと気になる感じの会社におじゃまし、社長さんやスター社員にインタビューしてみよう!というこの企画。今回は、「ヘコむ」を楽しむ コミュニティサービス「リグレト」を運営する株式会社ディヴィデュアルさんです。(この記事は、CAREERzineから一部を転載したものです)

ヘコむを楽しむ「リグレト」運営会社ディヴィデュアル

 人間生きていれば、後悔したりヘコんだりすることは、ままある。そんな時、CAREEAzine読者の皆さんは、どうしているだろう。友人に打ち明ける、それとも誰にも話さず心に抱え込んでしまう、もしくはお酒やカラオケで発散してしまう…とにかく、自分なりにネガティブな気持ちを解消しているはずだ。なかには、ブログやSNSで告白している人もいるかもしれない。

 しかしながら、あえて他人に言うまでもない些細な後悔、もしくは知っている間柄こそ伝えづらい悩みだってあるだろう。そんな時に役立つのが、悩みや後悔といった、誰もが抱える「ヘコみ」を匿名で打ち明け、なぐさめてもらえるコミュニティサービス「リグレト」だ。

みんなでヘコめば コワくない! 「ヘコむ」を楽しむ コミュニティサービス「リグレト」

 ウェブ上では、共通の趣味や日常の出来事、時事ニュースなど、幅広いテーマについて、無数のネットユーザーが、友人と会話するがごとくコミュニケーションを図っている。対してリグレトが面白いのは、「ヘコみ」「匿名」という点にこだわったこと。

 ユーザーは「テストが不安」「上司と反りが合わない」など、日常で感じた悩みや不安を匿名で打ち明け、他のユーザーから慰めの言葉をかけてもらう。さらにヘコみの投稿者は、慰めに対する感謝の気持ち「ありがとう」をクリック数という形で伝えることもできる。悩みを打ち明け、なぐさめられ、感謝するという、なんとも「ほっこり」としたコミュニケーションが生まれているのだ。

 こういった癒し効果からか、リグレトは2008年9月のサービスイン(PC版)より瞬く間に人気が高まり、いまではモバイルサイトもオープン。これまでに、「ありがとう」の数も1,000万件を突破した。

 この一風変わったコミュニティサービス、リグレトを運営するのが、2008年4月に設立された、株式会社ディヴィデュアル(以下、ディヴィデュアル)。代表取締役の遠藤拓己氏は起業以前、メディアアーティストとしてヨーロッパを拠点に活躍していたという、異色の経歴を持つ。

ディヴィデュアル代表取締役の遠藤拓己氏

 「小学生の頃『どうして音楽を聴くと心が動くんだろう? 音楽がこんなにも人の心を動かす秘密はなんだろうか?』ということをずっと考えていました。その秘密を解き明かすべく、高校卒業後は国立音楽大学に進学し、作曲や現代音楽の分析、オーケストラの指揮にのめり込み、将来は指揮者になることを夢見ていました。

 大学2年か3年の頃、ふとしたことで学際的なアートグループに参加することになり、そこで建築家を目指す大学院性やファッションデザイナー、写真家の卵らと知り合いました。彼らと交流を深めるうちに、『それが音楽であるとかないとかは、本質的にはあまり重要じゃないんだな』と考えるようになったんです。その後はもう、とにかく心の赴くままに自由気ままに活動し、数年後にふと気づいてみたら、音楽の世界からアートの世界へとすっかり軸足を移していた、という次第です(笑)」(遠藤氏、以下同)

 遠藤氏は大学を卒業後、文化庁派遣芸術家在外研修員として、英国、インド、フランスに留学。以降、フランス外務省招聘作曲家(2003年)、財団法人ポーラ美術親交財団在外研修員(2004年)などを歴任。2006年には独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の未踏ソフトウェア創造事業に採択され、スーパークリエイターとして認定されている。

 「Webに興味を持ったのは、『SETI@home』という、インターネットを使った宇宙人探索プロジェクトを知ったのが発端でした。SETI@homeでは、電子望遠鏡によって得られた膨大な情報を、全世界に拡がる参加者の持つPCの未使用時間を使って分散的に解析するのですが、このプロジェクトは僕に、ウェブの持つ無限の可能性を教えてくれました。スクリーンセーバーとして起動する解析用のクライアントアプリのビジュアル表現も本当に見事で、とにかくもう、むちゃくちゃに感動したことを覚えています」(次ページへ続く)

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CAREERzine編集部(キャリアジンヘンシュウブ)

プログラマやウェブマーケターなど、IT&ウェブ業界でのキャリア構築を支援する無料ウェブマガジンCAREERzineの編集部。出版社の歴史と信頼、ウェブマガジン編集部のフットワークと情報力を活かして、読者の皆さんのよりよいキャリア構築をお手伝いします。

 

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MarkeZine(マーケジン)
2009/06/18 10:16 https://markezine.jp/article/detail/7400

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