調査概要
前回は、PCの検索とモバイルの検索をそれぞれ積極的に利用するか、また、それぞれをどういったシチュエーションで利用するかについて調査を行った。その結果PCの検索に比べモバイルの検索はあまり積極的に利用されていないという点や、それぞれの利用シチュエーションの違いがわかった。今回は、PC・モバイルの検索のそれぞれの不満点を中心に調査した。
調査結果サマリー
- PC、モバイル両方の検索を利用している人では、PCの検索の満足度は約90%、モバイル検索の満足度は約60%となっている
- モバイルの検索に不満がある人の半数近くが「結果が見にくい」を不満点にあげている
- PC・モバイル両方の検索を利用している人の約30%は、モバイルの検索が不満なときPCで検索をやり直している
調査対象
調査対象は、PCの検索・モバイルの検索を両方良く利用する10代~50代の男女431人。性別は男性:女性=50%:50%、年代別は10代:28.0%、20代:28.0%、30代:20.0%、40代:15.0%、50代:9.0%となっている。
- 調査期間:2009年7月7日~2009年7月9日
- 調査方法:インターネットリサーチ
- 調査機関:株式会社ボーダーズ
PCやモバイルの検索結果に満足しているか
Q1‐1では、PCとモバイルの検索、それぞれの満足度について尋ねた。PCの検索では、「非常に満足している」が24.6%、「満足している」が65.9%、「不満がある」が8.8%、「大変不満がある」が0.7%となっている。
モバイルの検索では、「非常に満足している」が10.2%、「満足している」が47.6%、「不満がある」が36.9%、「大変不満がある」が 5.3%となっている。「非常に満足している」と「満足している」の回答を合計すると、PCの検索は90%近い満足度、モバイルの検索は60%の満足度を 得ていることになる。インターネットアンケートであるという点を考慮する必要はあるが、モバイルに比べてPCでの検索についての満足度が高いという結果と なった。
今回「ふつう」という項目をあえて入れなかったので、どちらでもない人が「満足している」に流れた可能性は高い。ただし、PCに比べてモバイルの検索が後発であったことを考えると、半数以上の人がモバイルの検索にとりあえず満足を感じているという点は注目に値するだろう。