【data02】 ユーザーの我慢強さ ~サイトが見つからない場合は?~
思ったように良いサイトが検索結果に見つからなかった場合にとる手段としては「キーワードを追加して再度検索する」が66%と最も多くなった。次いで多かった回答として、「キーワードを変更して再度検索する」が28%となり、このことからユーザーは検索時に複数のキーワード掛け合わせて用いると考えられる。

また、Q5では、思ったように良いサイトが見つからなかったと判断するのは「3サイト目まで」と回答したユーザーが38.9%となった。「1サイト目」から「5サイト目」までを合わせると70.2%となる。
このことから、検索結果を5サイト目まで見て思い通りのサイトを見つけることができなかった場合、かなりのユーザーが「見つからない」というストレスを感じ始めることがわかる。

検索結果の読み方について尋ねたQ6より、ユーザーの多くは、検索結果の上位から探し始める傾向はあるものの、検索結果に表示される「タイトル&説明文」をよく読むユーザーの割合が、76.7%と非常に高いことがわかる。

検索のコツをつかみ始めたユーザーが増えた今、「上位に表示すればクリックされる」現象は起きにくくなったようだ。上位表示に加え、ユーザーの検索モチベーションに見合った「タイトル&説明文」が重要だろう。
米国では、飛び先ページの画面キャプチャーを検索表示と一緒に表示させる検索エンジンも出てきている。これは、ユーザーがリンクをクリックして実際にサイトを訪れる前に、どんなサイトなのかを見られるようにするアイデアである。
icq.search (ほとんどのブラウザに対応したプレビュー機能を備えている) Snap (プレビュー機能のほか、CPAモデルの広告システムも特徴的)
これからのSEMでは、検索結果の上位表示に加えてユーザーの検索モチベーションにあった「タイトル&説明文」が、モチベーションの高いユーザーを取り込む最大のポイントになるのではないかと考えられる。とは言え、キーワード数が多い場合、リスティング広告だけで上位表示を維持しようと思うとコストがかかりすぎることもあり、コストパフォーマンスを考慮すると、やはりリスティング広告とSEO対策という実践的なSEMの実施が重要であると考えられる。リスティング広告とSEO対策の相乗効果を提案、実施できるパートナーの選定が重要になるだろう。
