前回の記事では課題の発見方法を紹介しました。前回紹介したセグメンテーション以外にも、ユーザーヒアリングやヒートマップを使うなど、課題を発見する方法は色々あるのでぜひ試してみてください。さて、今回は見つけた課題に対してどう改善策を考え、実現し、評価するか? という内容を紹介していきます!【バックナンバー】
サイト改善の考え方:「影響度」と「工数」を知る
まずは複数の課題がある場合に、どの課題から対応していくか? それを決めるのに、2つの大切な要素があります。1つは「影響度」そしてもう1つは「工数(コスト)」です。
影響度は、修正をした時に「KPIにどれくらい影響を与えられるのか?」を指します。例えば、直帰率が100%で月に3PVしかないページは、改善する事にそれほど意味がありません。より多くのユーザーが影響を受けるページから改善策を行ってみましょう。
例えば上位の進入ページ、CVRへの主要導線に含まれるページ、全体の1%以上の流入を占める流入元で直帰率が高い施策。こういったページから手をつけていく事をお勧めします。
もう1つは「工数(コスト)」です。アクセス解析を使った改善は、大きなリニューアルの時に行うだけではありません。気づいた点を少しずつ改修し、テストをする。短い期間でPDCAを回していくことが大切です。弊社(株式会社リクルート)ではこれを「sPDS(short-termあるいはspeedy なPlan Do See)」と呼んだりしています。
例えば、応募フォームやカートの部分などはテストも含めると修正に工数がかかります。しかし入り口ページのコンテンツの配置やアイコンを追加するくらいであれば、それほど時間はかからないかもしれません。改善しやすい、なおかつ、影響が大きい所を見つけて改善策を実施していきましょう。
本当の答えはユーザーが知っている
改善策をどのように考えるか? サイトを作成したり、日々運用を行っている皆さまが1番ご存じだと思います。そのため、本記事では具体的な改善方法については書きません。ここで伝えたいことは「最高の改善策を考えている時間があったらとりあえずテストをしてユーザーにゆだねてみよう」という点です。
いろいろ考えていても、実際にコンバージョンや滞在時間があがるのか? ユーザーにとって使いやすいページになるのか? は試してみないと分かりません。そこで大切なのが前述のsPDSです。とにかく施策をどんどん実行し、サイトに晒していくことでユーザーの審判を仰いでいく。これが非常に大切になります。
では、実際に改善策を実施する際に気をつけるポイントをいくつか紹介していきます。
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小川 卓(オガワ タク)
ウェブアナリストとして、マイクロソフト、ウェブマネー、リクルート、サイバーエージェント、アマゾンジャパンで勤務。2015年にフリーランスとなり、UNCOVER TRUTHのCAO(Chief Analytics Officer)に就任。フリーランスでは、コンサルティング、勉強会、執筆などで活躍している。主な著書は『...
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