サイト改善のテスト方法
どのようにテストを行うのか? をもう少し具体的に書いてみます。
例えば、あるページのPVは非常に多いものの離脱率が他のページと比較して2倍(40%)あるとします。そのページだけで完結するコンテンツではないので(例:一覧ページ)、ぜひともこの離脱率を下げたいと考えています。
そこでデザインチームの方で新しいデザインやレイアウト、文言などを考えた新しいページを作りました。どちらのページがより効果あるか? それをテストしてみましょう。まずは目標設定です。思い切って20%改善を目指し、離脱率を40%から32%まで下げることを狙ってみましょう。そして実施の期間は1か月としましょう。1か月の平均の数値を取って比較をします。
また、変動要素を減らすために、現在の流入施策やそれ以外のページは変えないようにしましょう。そして、期間も変動要素になるためA/Bテスティングを行います。A/Bテスティングとは、2つのコンテンツの出来を比較する手法です。
今回の場合は、ユーザーが該当ページにアクセスして来たときに、その時間をミリ秒単位で見て、奇数の場合はページA、偶数の場合はページBを表示するという方法を使ってみます。
実験をしてみた結果、次のような数値が出てきました。

全体的に改善はされていますが目標値までは届かなかったようです。大半の日は、ページBの離脱率がより低い事から有意な差ではあると言えそうです。あとは、もう1つ何か施策を考えてみるか、他のページの改善案を考えるか、判断が迫られるところです。
というわけで、今回は改善施策の考え方について紹介をしてきました。次回からは少し毛色が変わります。アクセス解析の社内教育や、複数サイトを持っている場合の運用方法、そしてどう会社にアクセス解析を浸透させるか? などについて紹介をしてきます。
その第1弾として、次回は社内での教育およびサポートに関して紹介をいたします。次回もお楽しみに!
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