サイト改善を実現する4つのポイント
改善策はテストと考える
期間を設けてテストを行うという考え方を持ちましょう。実施してみてよくなる場合もあれば悪くなる場合もあるので、いろいろサイト上で試してみましょう。試すので、数が多い方がよいです。
目標数値の設定
必ず目標数値を決めましょう。「これくらい数値が変わったら改善策は成功だと思っても良い」という数値を設定します。どうやって数値を決めるのか? これは勘や経験も必要ですが、まずは1つの改善策に対して「現在の10%以上改善を目指す」をゴールに置いてみるのはどうでしょうか?
例えば直帰率が50%なのであれば、その10%(つまり50%×10%=5%)をゴールに置く。この場合は平均して50%から45%に下がれば一定の成功と言えるでしょう。
期間の設定
上記項目で最後に「平均して」と書きました。これには2つの意味があります。
1つは「平均が取れるくらいのテスト期間を設けましょう」という意味です。1日や2日ではぶれ幅が大きく結果が分かりづらい場合がほとんどです。できれば2週間~1か月のスパンで数値を見てみると良いでしょう。平均を取るもう1つの意味は、ばらつきを減らすという点です。ばらつきが大きすぎると成功なのか失敗なのかの判定ができません。テストに置いて「変動要素を減らす」というのは非常に重要な点です。
変動要素を減らす
変動要素を減らすために、一定期間の平均を取りばらつきを減らす以外に、できることは大きく分けて2つあります。
1つは変動要素となり得るような施策や大きな変更を、テスト期間中は極力行わないということです。外部要因に関して対策を打つ事は難しいですが、内部要因はなるべく一定にしておきましょう。
また、もう1つの考え方は普段から変動要素が少ない数値を目標と置くことです。改善施策やサイトによって、使いやすい項目は変わってきます。サイト外の集約に関する改善施策を実施するのであれば、「流入量・直帰率・CVR・新規/リピート比率」などを見てみるとよいかもしれません。サイト内のページやコンテンツの修正であれば「遷移率(離脱率)・閲覧ページ数・CVRへの貢献」などがよいかもしれません。
上記4つの項目をまとめると、「変動要素が少ない状態で、ゴールと期間を決めて短い期間で実施・判断できるテストを継続的に行っていく」となります。こうしてまとめてみると、リニューアルとは考え方が違うということがよく分かるのではないでしょうか。
もちろん、リニューアルが大切ではないという事ではありません。新しいサービスや商品、新規性も含めリニューアルの意味はたくさんあります。しかしサイトの効果改善はリニューアルで行うよりは、日々の改善で行っていくことをお勧めします。
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