重要なのは内部対策
内部対策といってもいろいろな施策がある。ここからは優先順に紹介していこう。最初に実施してほしいのが、システム環境の整備である。IPやUA(ユーザー・エージェント)にしっかり対応したり、セッションIDの吐き出しを制御する。次にタグの最適化を行う。特に重要になるのがタイトルタグの設定だ。各コンテンツの内容にあったタイトルをページごとに固有の記述で設定するのである。例えば、第2階層ページのタイトルタグの理想形は、「第2階層の固有テーマ+トップページのタイトル」となる。

3番目の対策がページコンテンツおよびページ数の強化である。検索キーワードがちゃんと入っているかどうかをチェックし、入っていないページがあれば修正する。ページ数が多いほど上位表示されるので、ページを増やすことも有効な対策になる。4番目はサイト構成の見直し(内部リンクを強化)である。トップページとのリンクだけではなく、ページ間の相互リンクを増やすこと。特に公式エンジンでは内部リンクの強化が重要なポイントになる。最後にページの更新も随時行っておきたい。少なくとも1カ月に1回、できるなら2週間に1回は更新することも有効な対策となる。
既に効果が出ている事例も
これらの対策を行って、効果の表れた事例も複数ある。例えば、大手消費者金融一般サイトでは、内部コンテンツの充実化とパラメータの吐き出し制御を実施。また、継続的に外部リンク対策も行ったという。するとGoogleモバイルで当初は20位~40位あたりに表示されていたサイトが、半年を過ぎたあたりで10位まで一気に上昇、その後も順調に順位を上げ、現在は常に3位以内をキープしているという。その他にも大手コミュニティサイトやアイドルポータルサイトの事例が紹介された。
最後に、眞砂氏は「先に挙げた5つの内部対策をすると同時に、継続的な外部リンク対策を行うこと。これが効果的なSEO対策である」とまとめ、セッションを終えた。
