Q2. どのようなコンテンツを検索する人は探しているのか?
次に顧客のニーズをとらえるために、次の3つの検索ワードを調査する方法が紹介された。
(1)サイト内検索ワードを見る
サイト内検索ワードと各々の効果(最終的な成果などの反応)を紐づけて見てみる方法。どのワードが、最終的な反応が高いかを把握することができる。
(2)サイト外検索ワードを見る
サイト内のソーシャルコンテンツ(サイト内ブログなど)へは、どのような検索ワードでユーザーが流入してきているかを分析する方法。会社名なのか、ブログ名なのか、著者名なのかなどを見ていくことで、ユーザーの興味の度合いやコンテンツの認知度などを把握することができる。
(3)市場で何が検索されているかを見る
GoogleTrendsやWordTrackerなどを使って、市場全体での検索ボリュームを調べる方法。サイトにとって重要なキーワード同士の比較、季節影響やトレンドを把握することができる。これらは、情報提供のタイミングや機会を見つけるために利用することが可能だ。

Q3. 有料広告を使ってユーザーコミュニケーションを発生する事が可能か?
今回、Omniture Summit 2010では検索連動型広告を、単なるサイトへの誘導ではなく、ユーザーコミュニケーションを発生させるための施策として活用していたという。
まず、イベント名「Omniture Summit」で検索すると、オーガニックな検索結果のトップに「Omniture Summit 2010のトップページ」へのリンクが表示される。通常はこれだけでも問題ない。
しかし、今回のイベントでは、より細かな情報提供ができるように、各セッション単位でブログが用意されていた。そのため、関連するキーワードを検索連動型広告で購入し、Omniture Summitのブログに遷移させる事によって、コミュニケーションの場への誘導を行ったという。

Q4. エンゲージメントを図るための最良の手段は?
ここでは一例として、オムニチュアがアクセス解析やオンラインマーケティングの情報を提供している自社ブログで、コメントを多く集めた記事のポイントが紹介された。
- プレゼンテーションの画像を掲載
- ブログに対してコメントを書けば、スライド資料が送られる設計に
- 内容そのものに対するコメントも多かった
これらは一例にすぎないが、「ユーザーにとってコミュニケーションをしやすい仕掛けを意識してブログに入れることが大切だ」とファンク氏は語る。
Q5. どれくらいのお金を生み出しているのか?
オムニチュアでは、ソーシャルマーケティングが実際にどの程度売上に貢献しているかを測るために、インプレッション、クリック、反応(コメントなど)、機会(資料請求などの間接効果)、契約締結、契約更新といった各ステージを横断して分析を行っているという。この分析は同社が提供するアクセス解析ツール「SiteCatalyst」とサードパーティのツールを連携させて実施している。