位置情報を使ったソーシャルサービス「はてなココ」
「はてなココ」は、基本的にモバイル向けのサービスで、携帯電話やスマートフォン(iPhone、Android)などのGPS機能を利用し、自分が実際に訪れた施設や飲食店の写真や感想を、はてなココ上の「ともだち」と共有したり、一般に公開することができる。
はてなココは、米国で話題になっているfoursquareのようなロケーションベースのソーシャル系サービスで、ユーザーが「イマココ」を押して位置情報を送信すると、近くにあるスポット一覧が表示され、自分が実際にいる施設や飲食店を選択できる。GPS情報そのものでなく、施設などのスポット情報としてまとめられるところが特徴だ。スポットは約1万件がすでに登録されているが、未登録のスポットは初めて「イマココ」したユーザーが作成できる。スポット検索だけなら、はてなにユーザー登録していなくても利用できる。
アバターと写真を組み合わせて楽しめる「イマココ写真」
検索したスポットに対しては、感想と写真を投稿することができる。このとき、写真はインスタントカメラ風に加工され、感想が手書き風フォントで書き込まれる。また、ユーザーのアバター「ハッピィ」も写真に映り込んで表示される。こうして作成された「イマココ写真」は、はてなココ上で公開されるほか、Twitterやmixiに投稿することもできる。なお、実際の写真画像の置き場所には、はてなフォトライフが利用される。
ソーシャルネットワーク的な機能として、ユーザーがmixiのように相互に承認しあうことで「ともだち」の関係になれる。イマココ写真などはインターネットに公開されるが、最近のイマココ履歴をチェックしたり、イマココにコメントを付けることは、ともだち関係だけができる仕組みになっている。
アバター「ハッピィ」は、はてなココ上での分身として作成が必須となっており、携帯電話のFlash Liteを使って顔の輪郭や髪型など細かくカスタマイズができる。また、洋服や着ぐるみ、各種アイテムなどを、はてなスターの「カラースター」との交換で入手できる。カラースターは、クレジットカードやNTTドコモのケータイ払いで購入できる。
ポイントが貯まる、移動距離の計算もしてくれる
「はてなココ」には、そのほかにもさまざまな機能がある。同じスポットに何度も「イマココ」して「常連」になったり、スポットにレビューを投稿したり、位置情報をともなわないただのツイートを「ともだちの新着」として書き込むこともできる。なお、「ともだちの新着」は、これまで「はてなハイク2」としてテストされていたツイート機能が移行したものとなっており、はてなハイク2は5月31日でのサービス終了がアナウンスされている。
さらに、スポットを新規に登録したりすると、ユーザーに「コココイン」という現在はまだ何に利用できるのか秘密のポイントが貯まったり、移動距離を計算してくれたり、同じスポットにイマココしているユーザーが最大5人まで同じ写真に映り込んだりする仕掛けも導入されている。
なお、はてなでは「はてなココ」をモバイル向けサービスと位置づけているが、Google ChromeでGEARを利用するなどして位置情報を取得できれば、普通のブラウザでも「イマココ」することが可能となっている。
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