コミッションとは?
コミッションは、「送客」と「販売」に協力してくれたアフィリエイトに対し、利益をシェアするものと考えるといいかもしれません。支払う側としては、低く抑えられればそれにこしたことはないのですが、アフィリエイトサイトから見て魅力が感じられないほど低ければ、提携してすらもらえなくなります。また、仮に提携をしてもらったとしても、実際にはリンクが張られなかったり、積極的に紹介してもらえなかったりということにもなります。
「最初は様子もわからないので」
と最低レベルで始めてしまう企業もあるようですが、「開始時」のアピールがどれだけ重要なのかは、始めてみるとすぐにわかります。ASPに参加して「新着企業」として全アフィリエイト向けにメールやASP公式サイトで告知される時が最も目立てるからです。そこで失敗してしまうと、その後の提携数の伸びにも影響がでてしまいます。
しかし逆に、コミッションを奮発しすぎて「成果が増えすぎるとコスト的に厳しい」となってしまうような設定では、長期間安定して続けることは難しくなります。利益を確実に、継続的に、そして右肩上がりにもたらす土台作りとして、自社のアフィリエイトネットワークを築き上げてゆくには、適正なコミッションの設定が必要なのです。
ここでは、適正なコミッションを算出するための留意点についてまとめていきましょう。
コミッションのタイプと一例
まずは、どんなコミッションがありうるのか、一例を見てみましょう。
タイプ | 成果対象 | コミッション一例 |
---|---|---|
クリック型 | クリック | ・クリック 3円 |
リード型 | 資料請求(サンプル請求) | ・マンション資料請求1件 2,000円 ・ダイエット用食品無料サンプル1件 300円 |
無料会員登録(メルマガ登録) | ・旅行情報サイトの無料メルマガ登録1件 50円 ・ポイントサイト無料会員登録1件 300円 |
|
無料オンライン見積 | ・自動車保険の見積もり1件 1,250円 ・中古車オンライン無料査定1件 1,000円 |
|
キャンペーン応募 | ・懸賞キャンペーン応募1件 100円 | |
売上型 | サービス申込 | ・レンタルサーバ申込1件 3,000円 ・キャッシングカード申込1件 3,000円 |
商品購入(件数連動) | ・化粧品初回購入1件 1,400円 | |
商品購入(金額連動) | ・PC、周辺機器購入金宅の1% ・書籍購入金額の5% ・美容、健康関連商品購入金額の10% |
これはほんの一例にすぎません。
同じ業種でもコミッション金額や条件には大きな差があります。高額コミッションのものなどでは、成果と認定されるための条件も細かく定められているものです。例えばクレジットカードは、申込みの後、与信審査を完了しカード発行となった時点で成果として認められるケースが多いです。
また、基礎化粧品などをトライアルキットのような形で販売するものについては、リピート購入率も高い商品の新規顧客獲得であるという位置づけから、商品単体の粗利以上のコミッションが与えられることも多くなっています。同じトライアルキット購入でも、既にWeb会員となっている人が購入した場合には、コミッションは大幅に低くなるなど、条件によって異なるレートが設定されている場合もあります。
商品購入金額の何パーセントといったコミッションの場合には、商品グループごとの利益率にあわせ、コミッション率を何段階かに設定しているECサイトもあります。例えば、家電製品は売上金額の2%、粗利の薄いPCは1%というような感じです。