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ブログ界最強のサポーター、徳力基彦のビジョン「21世紀が本当の意味で個人の世紀になるお手伝いをしたい」(後編)

2007/04/20 08:00

今回のゲストは徳力基彦さんです。日本のブログ界に多大な影響を与えた人物で、現在もFPNニュースコミュニティや複数のブログを運営し、活躍なさっています。後編となる今回は、話題のアジャイルメディア・ネットワーク(AMN)の展望を語っていただきました。 (前編はこちら、中編はこちら)

遊談相手
徳力基彦
徳力基彦(アリエル・ネットワーク株式会社 プロダクト・マネジメント室 マネージャ)
NTTにて法人営業やIR活動に従事した後、IT系コンサルティングファームを経て、アリエル・ネットワークに入社。ソフトウェア・ツールの企画やコンサルティング業務に従事する他、ITmedia BizID「デジタルワークスタイルの視点」の連載を担当。著書に「P2Pビジネス」、「アルファブロガー」(翔泳社)等がある。「FPNニュースコミュニティ」や「ワークスタイル・メモ」等、複数のブログを運営し、個人でも幅広い活動を行っており、ブログネットワークのアジャイルメディア・ネットワーク設立時からブロガーの一人として運営に参画している。
 

アジャイルメディア・ネットワーク(AMN)立ち上げの経緯

四家
アジャイルメディア・ネットワーク(AMN)の立ち上げの経緯を教えてください。AMNは一言で言うと「ブログネットワーク」一般の個人が運営するブログに広告を配信する会社ですよね。
徳力
御手洗さんとは1年以上前に、ブログネットワーク的なものが必要なんじゃないかという雑談はしていたんです。大きく問題意識は2つあって、ひとつはアルファブロガー投票企画を3年続けてきて感じたのですが、「アルファブロガー的なスタイルでブログを書いている人ってあまり増えてないんじゃないの?」という寂しさに近い危機感。
四家
今回の結果を見ても最初に受賞したメンバーが強いですよね。ブログは蓄積することに価値があるメディアだからしょうがないんだけど。
徳力
もうひとつは、PayPerPost的に、ブロガーに300円払うと“ヨイショ記事”が書いてもらえるというビジネスが出てきたこと。なんか、ブログが違うものとして扱われてしまうことの危機感です。
四家
僕はそれをクチコミ買収モデルと呼んでいます。
徳力
まぁ、確かに買収ですね(笑)。お金をもらっていることを書いていれば、それ自体はたいした問題ではないと思いますが、日本のブログの場合、米国のようにメディア的にも一目置かれるようなブログが無いにもかかわらず、PayPerPost的なビジネスだけが流行ってしまうというのには、相当アンバランスさを感じます。やはり、米国で見られるような、メディア的に運営されるブログがビジネスとして成り立っていて、ニッチだけれども役に立つ情報を大量に輩出してくれるっていう環境に少しあこがれるところがありますね。
ブロガーを支援する目的で立ち上げられたアジャイルメディア・ネットワーク(AMN)
四家
なかなか日本では難しいんですけどね。あと、それでなくても同質的といわれる国民性なのに、PayPerPost的なビジネスを仕掛けたらますます似たような書き込みが増えちゃって俄然つまんないよなと個人的には思ってます。
徳力
確かにそうですね。下手すると、このままだと日本のブログは金で買われるものと認知されてしまうのではないかと思ったり。
四家
一言でいっちゃうと、つまんなくなるかもしれないという危機感。
徳力
そうですね。自分がこれだけお世話になったブログが、後から振り返ったら、つまらない出来事として記憶されたらやはり辛いものがあります。
四家
間違いなくそうですね。
徳力
ブログはその仕組み上、自然と個人を際立たせる性質があると思うので、個人がインターネットの可能性に気づくのには最適なツールだと思うんですよ。でも、日本では大企業で実名でブログを書ける環境にはまだまだなっていないですよね。アメリカではIBMとかサン・マイクロシステムズとかマイクロソフトには、数千人とか数万人単位で社内ブロガーがいるらしいですが、日本ではまだまだネットベンチャー界隈ぐらいですから。
四家
それなのに日本のブログは金で買われるものと認知されてしまうのは辛い。それで、当時はブログネットワークみたいなものができないかなという話だけだった。米国ではブログネットワークがかなり動いていた時期ですね。
徳力
その後、織田さんや四家さんとの間でアジャイルメディアの話が具体化したと聞いたときには、もう喜んで飛びつきましたよ(笑)。

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