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四家正紀のネオコミュニケーション遊談

「正力松太郎を知らないと、メディアもマーケティングも見えてこないんです」
チャット遊談で2008年を勝手に振り返る


 年末恒例企画!四家正紀×ブログ「みたいもん!」のいしたに氏が、2008年のネット/メディア業界のアレコレを振り返ります。マスメディアにとっては、広告費の下落だけではなく、毎日新聞騒動に象徴されるように、情報の送り手としての存在価値を問われた1年でもありました。【連載バックナンバー】

遊談相手
いしたに まさき(ライター&ブロガー)
雑誌、ネット媒体やブログを中心にして主に生活に関する分析や評論を広く手がける。ガジェットやメガネなどのデバイスについても執筆多数。2007年Webクリエーションアウォード受賞、クチコミマーケティング「ONEDARI BOYS」メンバー。2002年メディア芸術祭・特別賞「ライフスライス」受賞メンバー。共著に『マーケティング 2.0』(翔泳社)、『クチコミの技術』 (日経BP社)がある。2007年より株式会社ニューズ・ツー・ユー 役員。 ブログ「[mi]みたいもん!」 クチコミマーケティングのパイオニア・おねだりボーイズ!「ONEDARI BOYS」 

何をやっても、ログが残る世界

四家
で、話を戻して。
いし
ただ、何をやっても怖いことにログは残るんですよね。ネットに残ったログって基本的に消えないわけですよ。Digg問題とか(参考:digg、HD DVD暗号鍵の削除で炎上--ユーザーの抗議で処分を撤回)。サンプルはいくらでもあります。
四家
魚拓とかまとめサイトとか。それどころかパソコン通信時代の危ないログも、ときどき流れてきますからね。
いし
ですね。で、ログが「消えない」、つまり基本なんでも情報ソースに近づけるという意味で言うと、ちょっとわかりにくいと思うんですけど、もはやネットユーザーという大衆もマスメディアも同じ土俵に乗っちゃってるってことでいいと思うですよね。
四家
というと。
いし
同じ土俵というのは、以前は情報の発信元って基本的にマスメディアで、たとえば何かの情報が新聞の一面に載ったりすると、それがもう半ばすべてだったわけですよね。
四家
他にみるもんなかったですからね。
いし
でも、今は検索すると出てきちゃうわけです。そうするとネットに担保ゼロのものはマスとしても出すわけにはいかないわけですよね。もちろん全部が全部そうじゃないですけど。
四家
ん? 担保ってなんですか?
いし
ネットにログゼロ。でいいか。情報の担保。情報のリソース元。
四家
ああ たとえば、マスコミが憶測でいい加減なことを出すと、ネットのソースでそのいい加減さが露見しちゃうみたいな?
いし
ですね。あれ? と少しでも思ったときに、確認する情報ソースがとりあえず同じなっちゃったわけですよね。
四家
前々から言われてたマスメディアの情報独占がいよいよ本格的に崩壊したみたいな感じですかね。権威性とか。
いし
そうですね。ログが蓄積されてくるとその信憑性はどんどん上がってくるのはWikipediaを見ればわかりますよね。
四家
はいはい。そして恐ろしいことに。そのWikipediaを誤読することで誤報流した新聞記者がいたと(毎日新聞“Wikipediaに犯行予告”と誤報 時刻表示を勘違いか、実は犯行後 - ITmedia News)。
いし
そゆことですよね
四家
また、こうしたマスメディアの失態が、あっという間に共有されちゃいますからね。

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この記事の著者

四家 正紀(シケ マサノリ)

株式会社カレン次世代ビジネスリサーチ室長。インターネット広告の草創期からWebマーケティングに携わり、現在はカレンにて次世代販促コミュニケーションについての研究活動と、ブログマーケティング・ブロガーリレーションズ案件のプロデューサーとして活躍。寄稿、講演多数。 ブログ カレン次世代ビジネスリサーチ室ブログ

著書

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2008/12/26 12:38 https://markezine.jp/article/detail/6178

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