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四家正紀のネオコミュニケーション遊談

「『ブル返し』ってこれからのコミュニケーションを読み解くキーかもね」
チャット遊談で2008年を勝手に振り返る


 年末恒例企画!四家正紀×[mi]みたいもん!のいしたに氏が、2008年のネット/メディア業界のアレコレを振り返ります。iPhone、YoutubeのHD対応、Googleストリートビュー…、新商品/サービスもいろいろでましたが、一方で、コミュニケーションはどうなっていくのでしょうか? ところで、「ブル返し」って知ってますか?【連載バックナンバー】

遊談相手
いしたに まさき(ライター&ブロガー)
雑誌、ネット媒体やブログを中心にして主に生活に関する分析や評論を広く手がける。ガジェットやメガネなどのデバイスについても執筆多数。2007年Webクリエーションアウォード受賞、クチコミマーケティング「ONEDARI BOYS」メンバー。2002年メディア芸術祭・特別賞「ライフスライス」受賞メンバー。共著に『マーケティング 2.0』(翔泳社)、『クチコミの技術』 (日経BP社)がある。2007年より株式会社ニューズ・ツー・ユー 役員。 ブログ「[mi]みたいもん!」 クチコミマーケティングのパイオニア・おねだりボーイズ!「ONEDARI BOYS」 

あ、そういえば、iPhoneがでましたね

四家
「みたいもん!」には相変わらずいろんなデジタルグッズの話が出てくるじゃないですか。MacBook Airとか、最近だとシグマの広角レンズとか。で、今年はなんと言ってもiPhone。
いし
ええ、これはね。最近痛感していることなんですけど、われわれはすでに複製文化どっぷりなわけですね。レコードをテープにコピーするところからはじまり、CDしかり、MP3しかり。そもそもメディアに載ってないものは「ほぼない」ものとして考えてきた。で、本質的にはメディアは変化しても、よいものは失われないわけです。複製文化の最大限にかりかりに進んだのがネットで、デジタルデータなんてホントにコピーできちゃう。だから「誰がつくった」とか、そういうものって付加情報でしかなくて、どんどん四散していって、ホントにコンテンツのよさそのものだけが流通するようになっていると思うんです。いささか原理主義的に考えると、ですけど。
四家
それってポップ文化の原理ですよね。
いし
そうです。ところが、デジタル・コピーがここまで浸透したところで、今度はいろんなところでライブの良さ・ライブで体験することに良さが、改めてフォーカスされている。で、さらにおもしろいのが、iPhoneみたいなものがあると、そのライブの現場ですらオンラインなんです。これはおもしろい。
四家

モブログ?

いし
モブログ以上のことができちゃうんですよ。もちろん回線とかいろいろ問題はあるんですが、いわゆるWeb2.0以降に出てきたネットでできることは、ほぼできると思っていいわけです。普通にブラウザーが使えるし、iPhoneアプリにも面白いものがいっぱいあります。RSSリーダーもあるし、Youtubeも普通に見れちゃう。GoogleマップなんてGPS情報使うので、PC以上です。
四家

ああ、Sonic Lighterとか面白いですよね。GPSを利用して世界規模でつながるソフトはiPhone以外にほとんどないですよね。

いし
ですね。で、こういうものがあると、ますます安心して外に出て行けるわけです。
四家
なるほど、身軽になると。
いし
そうです。
四家
いし
やっぱり現場って楽しいわけです。でも、その現場感にだまされることもあったりしてw。そういうのをiPhoneみたいなものがうまく補完することで、「もっとちゃんと現場を楽しみつくせる」。
四家
ええと「補完」って、たとえば現場で見たものをすぐ検索するとか、そんな感じ?
いし
それもありますね。さくっとwikipediaで確認したり、flickrで自分の写真いつでも見れるとか。
四家
写真撮っておいて後でよく見てみようとか、ライブでみている実物と、以前自分の撮った写真を比べてみるとか。
いし
そう。ネット側にはけっこうコンテンツというか、データがいろいろ揃ったわけですよ。ブログ・flickr・Wikipedia…。
四家
2ちゃんねるのまとめサイト・細かいジャンルごとのwikiサイト…。
いし
それをログの蓄積といってもいいのかもしれないです。で、iPhoneってホント使って1週間ぐらいは経たないと良さがわからない端末なんですね。
四家
ほうほう。
いし
常にオンラインで、アプリでもブラウザーでもなんでもいいんですが。電波さえ入れば、今必要なものを手元にもってこれる。
四家
新聞でも辞書でも地図でも写真集でも。好きなものをネットから。
いし
ええ、ログがけっこう溜まってきた。だから、それをもう利用する、使うフェイズでいいと思うんですね。
四家
iPhone使うことで、ネット上におけるログの蓄積を実感したりするわけですか。
いし
できます。もちろんログの蓄積にも貢献できます。モブログとか。
四家
ですよね、またひとつログの入口出口ができた。それも場所を問わず使えると。
いし
ええ。
四家
やっぱり欲望は果てしないから、ツールはどんどん進化しますよね。iPhoneならアプリももっと増えるだろうし。
いし
来年はもっとこなれたツール出ると思います。で、そうなってくるとブロガーとしてはアナログ的なインターフェイスを持つコンテンツである「写真」というのはやっぱりおもしろくて、レンズ買ったりしているわけです。

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この記事の著者

四家 正紀(シケ マサノリ)

株式会社カレン次世代ビジネスリサーチ室長。インターネット広告の草創期からWebマーケティングに携わり、現在はカレンにて次世代販促コミュニケーションについての研究活動と、ブログマーケティング・ブロガーリレーションズ案件のプロデューサーとして活躍。寄稿、講演多数。 ブログ カレン次世代ビジネスリサーチ室ブログ

著書

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2008/12/26 12:37 https://markezine.jp/article/detail/6174

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