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四家正紀のネオコミュニケーション遊談

「Perfumeってネット上で大騒ぎでしたね。なぜでしょう?」
チャット遊談で2008年を勝手に振り返る


 年末恒例企画!四家正紀×ブログ『[mi]みたいもん!』のいしたに氏が、2008年のネット界のアレコレを振り返ります。まずはしょこたんブログとPerfumeブログを比較することで、発信者だけではなく、受け手の変化についても考察しています。【連載バックナンバー】

遊談相手
いしたに まさき(ライター&ブロガー)
雑誌、ネット媒体やブログを中心にして主に生活に関する分析や評論を広く手がける。ガジェットやメガネなどのデバイスについても執筆多数。2007年Webクリエーションアウォード受賞、クチコミマーケティング「ONEDARI BOYS」メンバー。2002年メディア芸術祭・特別賞「ライフスライス」受賞メンバー。共著に『マーケティング 2.0』(翔泳社)、『クチコミの技術』 (日経BP社)がある。2007年より株式会社ニューズ・ツー・ユー 役員。 ブログ「[mi]みたいもん!」 クチコミマーケティングのパイオニア・おねだりボーイズ!「ONEDARI BOYS」 

ブログ界のタモリと今年1年を振り返り

四家
読者の皆さん大変お久しぶりでございます。この企画『ネオコミュニケーション遊談』を一年間サボっていた四家です。ずっとバッくれていたにもかかわらず編集部のご厚意により今年もこの年末対談が実現しました。お相手はもちろん「ブログ界のタモリ」こと、いしたにまさきさんです。
いし
どもども、今年もよろしくお願いします。早くも3年目ですね。10年続くまでがんばりたいものです。

ブログをひたすら更新し続けた しょこたん に注目していた

四家
さて、昨年われわれがこの対談を終わった後、2007年の最後に凄いことが起きました。しょこたんこと中川翔子が、紅白歌合戦の本番直前、そして直後、さらには大晦日の23:59つまり2007年最後の瞬間までブログを更新し続けたという(参考:2007年の紅白歌合戦にはブロガーが参加していたということ:[mi]みたいもん!)。
いし
これはねえ、四家さんに感謝ですね。ぼくは見てなかったですから。麻雀やっててw
四家
ああ、そうだ。僕が書いた記事に反応されたんですね(参考:紅白歌合戦に見るブログ女王のライブ感|カレン次世代ビジネスリサーチ室ブログ 執筆:四家正紀)。実は僕もちゃんと見てないですよ。記事に書きましたけど。あとからどこかのニュースで見て、彼女のブログを読んで仰天した。
いし
あはは。
四家
その横で渡辺エンターテインメント社長の渡辺美樹氏(日本のテレビ業界を作り出した一人であるナベプロ創業者・渡辺晋の娘)もブログ更新していたというのでさらに驚いたんですけど。
いし
で、この「しょこたんが紅白の本番中にブログを更新した」というのは、ひとつのピークだったと思うんですね。ブログにはいろんな側面があるんですが、ひとつにはパーソナル・ブランディング・ツールとしての機能を持ちますよね。
四家
つまりネット空間にデビューして、影響力を獲得するツールみたいな感じですかね。一般のブロガーからアルファブロガーが生まれたり、タレントだけでなくスポーツ選手でも経営者でもブログで自分のブランドを作れるようになった。
いし
そうですね。でも、いわゆる事務所が仕掛ける芸能人ブログって、読者ゼロからスタートじゃないわけですよね。
四家
ファンがいますし、事務所やサービスプロバイダーがいろいろやってくれる。
いし
そう。で、しょこたんの場合、それとは違ってふつうに一般の1ユーザーとしてブログをはじめて、それで有名になって大ブレイクして、最後に紅白にまでたどりつくわけです。言い方を変えると読者ゼロから紅白へ。その意味で、しょこたんはホントすごくて、既にある程度のプレゼンスをもっている人ではなく、それこそ1日70更新でしたっけ? もう電車道のごとく自分ががんばって、紅白まで寄り切ったわけですよ。1ブロガーとしてしょこたんはすごいと思いますよ(参考:シャルブログ しょこたん☆ぶろぐ  蜜柑えにっき)。
四家
まあ 日本のブログを進化させた一人ですよね。不平不満や批判などは一切取り扱わず、好きなもの楽しいことをひたすら書きつづけた。
いし
で、ここがパーソナル・ブランディング・ツールとしてのブログのピークと考えていいと思うんです。ブランドのない人が影響力を持つためのツール。でも、ブログから紅白っていうのはもうピークで、他にもこういう人はどんどん出てるとは思うけど、次はどうなるんだろう?ってのが、実は2008年だったと思うんですね。

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この記事の著者

四家 正紀(シケ マサノリ)

株式会社カレン次世代ビジネスリサーチ室長。インターネット広告の草創期からWebマーケティングに携わり、現在はカレンにて次世代販促コミュニケーションについての研究活動と、ブログマーケティング・ブロガーリレーションズ案件のプロデューサーとして活躍。寄稿、講演多数。 ブログ カレン次世代ビジネスリサーチ室ブログ

著書

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2009/01/05 11:54 https://markezine.jp/article/detail/6181

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