企業のソーシャルメディアマーケティングの基本原則
ソーシャルメディアマーケティングへの関心が高まるなか、企業がソーシャルメディアマーケティングを展開するにあたっては、「ソーシャルメディアポリシー(ソーシャルメディアに参加するうえでの基本原則)」を持つことが重要になる。ADKインタラクティブは、クライアント企業にポリシー策定を提案するにあたり、まず自社向けに「ADKインタラクティブ ソーシャルメディアポリシー」を策定して、今年4月に社内で配布。その一部を抜粋してPDFで公開した。
公開されたポリシーでは、社員が個人または業務でソーシャルメディアに参加する際の基本原則5項目をシンプルにわかりやすい文章で定めている。そのうちのひとつ「誠実で責任ある言動」では、個人の自由な意見は尊重するが、会社の意見と誤解されないように発信すること、会社の見解の発信は公式スポークスパーソンだけに認められていることなどが記されている。また、社内のツイッターやブログなどを使って公式スポークスパーソンとして情報を発信する人向けには、さらに5項目が定められ、「透明性の高いコミュニケーション」の項目では、WOMマーケティング協議会のガイドラインに準拠することなどが明記されている。
ソーシャルメディアポリシーの現状
ADKインタラクティブが今回、ポリシー策定にあたって参考にしたのは、企業のポリシーを収集・分析しているサイト「Social Media Governance by Chris Boudreaux」。一般的な企業の事例としてコカ・ーラとコダック、広告会社の事例として、レイザーフィッシュのポリシーを精読したほか、日本語で公開されているインテルのソーシャルメディアガイドラインも参考にしたという。
このほか多数の先行事例を研究して明らかになったのは、ソーシャルメディアポリシーのスタイルは多種多様であるということ。ADKインタラクティブは、ソーシャルメディアポリシーは、企業の事情や意思を反映させたものであるべきで、汎用性は限られるとしたうえで「ADKインタラクティブ ソーシャルメディアポリシー」を自社ポリシー策定の参考にしてほしいとコメントしている。
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