Q1. 貴社の事業内容を教えてください
アジア圏、主に中国と日本で、モバイルを中心としたインターネットサービスを提供しています。具体的には3つの事業をベースに活動しています。1つ目が「モバイル検索」、2つ目に「モバイル広告配信」、3つ目は「ソーシャルゲーム」です。
また、R&Dセンターが中国・北京にあり、スタッフの多くが精華大学(中国における理系のトップクラスの大学)を卒業した優秀な技術者で構成されています。日本向けの各サービスもすべて自社で開発しています。
Q2. 日本と北京における開発の業務分担はどのようになっているのでしょうか?
開発そのものは100%北京で実施しています。とはいえ、システム開発するにしてもマーケティングは不可欠であり、その点は日本と中国共同で実施することが多いです。
また、一旦完成した後にテストマーケティングを日本で行い、改善点や課題点が浮き彫りになった場合は、すぐに北京側で修正に取りかかってもらいます。機能開発に関しては、中国版で開発した機能を日本版にローカライズするパターンもあるし、日本オリジナルで開発した機能もあります。
Q3. 貴社のモバイル検索エンジン「YICHA」の特徴を教えてください
まずは、技術的な強みを3つ挙げます。
1. Yicha Mobile Spider(クローリング技術)
圧倒的なクローリングスピードが最大の強みで、最大1日1億ページ以上のインデックスを収集可能です。また、高い更新頻度で情報を常に新鮮に保つことが可能で、リンク切れなどのデータがないことも特徴の1つです。
2. Yicha Mobile Rank(ランキングアルゴリズム)
サービス開始当初から、モバイルに特化した研究開発を行ってきました。そのため、画像検索では背景の色や被写体の比率の判別だけではなく、顔の輪郭を自動的に判別して人物画像を抽出するなど、独自の技術で優れたランキングを実現しています。
3. Yicha Web2Mobile(トランスコーディング)
YICHAの強みの1つであるエンターテインメント検索を支えているのが、独自のトランスコーディング技術です。キャリアや端末を自動的に判別し、インターネット上のマルチメディアファイルを再生可能な形式にリアルタイムに変換して提供しています。この技術によって、再生率の向上と再生可能なデータ量の増大を実現しています。
特徴としては、比較的ユーザーに受け入れられやすいエンターテイメント検索(画像・動画・音楽・小説)を中心にユーザーの集客を行い、自然な流れの中からサイト検索やQ&A検索などに誘導しています。従って、他の検索エンジンと比較すると、検索回数や利用頻度の多さが特徴となっています。