作家・小田実が2007年7月に永眠した後、多くの著作が絶版となっていたが、この作家の全小説32篇と主要な評論32篇を収録する電子書籍版の全集「小田実全集」が講談社の企画・発行でリリースされた。第1回のリリースでは、デビュー作の小説「明後日の手記」とベストセラーとなった世界旅行記「何でも見てやろう」(上・下)を含む5タイトルを収録し、2014年5月までに、毎月数冊ずつ第4金曜日に発売する。
イーブックジャパンが扱う講談社文芸書の電子書籍は、これまでパソコンでしか利用することができなかったが、この全集リリースを機に講談社文芸書のすべてがiPhoneとiPod touchでの利用が可能になる。
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