Yahoo! JAPANを運営するヤフー株式会社が、新サービス「Yahoo!公金支払い」を開始すると4月18日に発表した。「Yahoo!公金支払い」とは、Yahoo! JAPANと契約した地方公共団体の税金(自動車税や住民税、固定資産税など)、料金(水道料や施設利用料など)を、Yahoo! JAPAN上でクレジットカードを使って支払えるサービス。
まずは東国原(ひがしこくばる)知事率いる宮崎県の自動車税の取り扱いから開始し(5月2日午前11時より支払い受け付けを開始)、順次他の地方公共団体にも拡大していく予定だ。
「Yahoo!公金支払い」のメリットは、Yahoo! JAPANのWebサイトから税金、料金の支払いができるので、窓口の時間を気にせず、自宅や勤務先にいながらいつでも支払えること、またクレジットカードで支払うことにより、支払いが1カ月程度延ばせる後払いも利点のひとつだ。さらに「Yahoo!ショッピング」「Yahoo!オークション」「Yahoo!カード」など、Yahoo! JAPANのサービスの利用や、提携ポイントからの交換により貯まった「Yahoo!ポイント」を、税金や料金の支払いの際に1ポイント=1円で、1ポイントから使うこともできる。
一方、市民だけでなく、地方公共団体にもメリットは多い。インターネットを通じてクレジットカードによる収納が可能になることで徴収コストの削減になるし、システム自体はYahoo! JAPANのインフラ・ノウハウを有効活用することにより、低コストで導入できる。Yahoo! JAPANは、個人情報漏えいリスクについても、国際規格「BS 7799-2:2002」ならびに日本国内規格「ISMS認証基準(Ver. 2.0)」の認証を取得しており、高いレベルの技術・マネジメント手法で重要な顧客情報を管理することで、地方公共団体は個人情報漏えいのリスク回避ができるとしている。