ADKが実施した「こども目線調査2010」では、全国の園児(5~6歳)から小学校高学年の男女、あわせて342人から回答を得た。この調査では、子どもにテーマを与えて写真を撮ってもらい、それに従来の記述調査を加えた新しいアプローチをとっている。
「感動したこと」の写真として多くあがったのは、花などの植物の成長や生き物に関すること。特徴的なのは、「水仙がいっぱい咲いたから、うれしかった」(園児男子)、「わたしは毎年カブトムシの幼虫を育てています。今年は8匹です」(小3女子)というコメントに見られるように、花・植物の成長に感動する「女子的男子」と魚や昆虫などの生き物が気になる「男子的女子」ともいえる傾向が見られた。
また、「お気に入りの場所」というテーマでは、公園や家の中などの遊び場ではなく、自分にとって心地よい・落ち着ける場所をあげる子どもが多く見られた。なかには、洗濯籠の中や小さな寝袋、押入れやトイレのほか、ベランダのクーラーの室外機の上などの写真を撮っている子どももいた。
「幸せとはどのようなものか?」という質問は小さい子どもには難しいのでは?という予想に反して、小さい子どももしっかりと直感的に答えており、「ひとりじゃないこと」(園児男子)、「お空の虹を見ること」(園児女子)などの回答が見られた。また、小学校高学年になると、「生きていられること」(小5男子)、「今のままの生活」(小6男子)、「こうして普通に生活できていること」(小5女子)」など、何気ない日常生活に幸せを感じていることが明らかになった。また兄弟姉妹がいることを幸せに感じている回答も見られた。
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