効果測定はサイトの打率チェック
実際にGoogle Analyticsに「目標」を登録する前に、Webサイトにおける目標達成の定義について説明しておきます。具体的には、
「購入ありがとうございました」
「資料請求ありがとうございました」
「メルマガの購読申し込みありがとうございました」
といった、訪問者が行動を起こしてくれた後に表示される御礼ページへのアクセス数=目標達成の数値、ということになります。つまり、全体のアクセス数(打席に立った数)のうち、どれだけの人がこちらの思惑通りの行動をとってくれたか(ヒットの数)ということで、野球でいうところの打率とまったく同じです。できればイチロー並のサイトにしたいところですね(笑)。
私が運営している「御苑塾」を例にとりましょう。このサイトの目標は「セミナーに申し込んでもらうこと」と「メルマガに登録してもらうこと」の2つです。でもセミナーはいつもやっているわけではないため、恒常的な目的は、後者のメルマガ登録です。そこで、御苑塾のどのページを開いても、左上にメルマガ申し込みフォームが表示されるようにしています。
そして、メルマガ申し込み完了までの過程は簡略化しています。目標到達ページを含め、訪問者が表示させる必要があるページは2つだけです。
- 「御苑塾」のどこかのページで訪問者がメルマガ申し込みボタンを押す
- ありがとうございましたページが表示される(目標到達)
これだけです。
もちろんそれには理由があります。どのWebページでも、他サイトへ行ってしまう「脱落者」が発生するからです。脱落率が0%のページというのは極めてまれです。たとえば、ECサイトを運営している方なら「買い物カゴに商品を入れたんだけど、何日も決済してくれない人がいて困った」という経験があると思います。それは、買い物終了までのどこかのステップで脱落してしまったからです。
つまり、目標到達までのステップが多ければ多いほど、その分取りこぼしが発生する危険性も増えます。なるべくシンプルにするといいでしょう。