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実戦!Google Analytics徹底活用講座

第3回 Google Analyticsでサイトの費用対効果を測定する

Webサイトのいいところは「いくら使うと、どれくらい儲かるのか」という計算がしやすい点だと思います。Google Analyticsを使えば、そういった費用対効果の計算もカンタンです。今回はGoogle Analyticsの「目標」という機能を使って、Webサイトの効果測定の方法を解説していきます。ぜひ、あなたもやってみてください!そして記事の最後には大変嬉しいお知らせがありますのでご覧ください!

Webサイトの目的はなんですか?

 自分の話で大変恐縮ですが、私は「御苑塾」という自社サイトを運営する一方で、クライアントさんのWeb制作業務もしています。新しいお客さんから依頼があるとまず打ち合わせをするのですが、いつも、初回の打ち合わせで聞いている質問があります。

 それは「御社がこれから作ろうとしているサイトの目的を、たった1つに絞るとしたら、それは何ですか?」です。

 多くの場合、

「会社の存在を広く知ってもらいたい」
「新しいサービスの宣伝をしたい」

といった返答が返ってきます。それを足がかりにディスカッションを続けていくと、最終的にはもっと具体的な目的にたどりつきます。たとえば、

「資料請求の件数を増やしたい(営業マンの負担を減らしたい)」
「○○という商品をもっと売りたい(在庫を処分したい)」
「メルマガの購読者をもっと増やしたい(見込み客を増やしたい)」
「社員の離職率が高いので求人の応募を増やしたい(採用コストを減らしたい)」

などです。

 そしてその目的を中心に据え、他の情報を切り捨てる形で、実際にWebサイトを構築していきます。

重要!!情報を詰め込みすぎると訪問者は混乱するのです!

 なぜ目的を絞るかというと、連載の第2回でも触れましたが、運営者側が期待しているほど、自社のWebサイトは見られていないことが多いからです。(参考データ:連載第2回「『閲覧時間』で悲しい現実を知る」

 誰もが知っているような有名な企業やサービスのサイトなら、そんなことに頭を抱えなくても済むでしょう。でも、日本全国から見れば、そのような恵まれた会社やサービスを売ったり宣伝したりする立場にあるWeb担当者はほんの一握り。もちろん、私だって毎日苦労しています。

 つまり私たちは、多少大げさな言い方をすれば「興味を持って自社サイトを見てくれている人はそもそも少ない。にも関わらず、『問い合わせをする』『購入をする』といった具体的な行動を自社サイトでおこしてもらわないといけない」という、キツーい仕事をしているのです(笑)。

 そのためには、余計な情報を排除し、Webサイトでとってもらいたい行動を訪問者がとりやすくなるようにしなければなりません。なので、1つのWebサイトに持たせる役割(目的)はなるべく少ない方がいいのです。理想は1サイトにつき1つの目的です。人間だって、1人の人にできることは限られてますよね。それと同じです。

 実際、私が勤務している(株)デジカルでは、2005年12月にWeb制作のサービス案内だけ独立させて別サイトにしたところ、それまで本当にまったくの0件だったWebサイト経由の問い合わせ・見積もり依頼の件数が、少なくとも2週間に1件は入るようになりました。2006年3月は、初めて月間で10件を超えました。その時、「きっと、今までは1つのサイトに情報を詰め込みすぎていたんだろうなあ」と気付いたのです。

 もしあなたがWebサイトをお持ちでしたら、ぜひ目的を1つだけ決めてみてください。では、次のページから具体的に、Google Analyticsを使った目標の設定および、効果測定の方法を解説していきます。

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この記事の著者

伊草 淳(イグサ ジュン)

1979年神奈川県生まれ。成城大学経済学部卒。雑誌編集者、Webディレクターを経て、現在は不動産デベロッパーに勤務。不動産管理業務と併せ、自社サイトの制作および運用を担当。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2006/08/30 00:00 https://markezine.jp/article/detail/110

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